島先生から、通信です。
アイアイファンドの皆さま、友人の皆さま
今月2度目の出発です。マダガスカルでは約1か月滞在し、遠藤教授のお手伝い、ア
イアイの調査、植林指導とまたしても多重債務者的仕事です。9月末という時期に行
くのは、まったく久しぶりなので、季節感を楽しみにして行こうかと。ブルノーへのカメラなど、皆さまからの寄付で物品が揃い、渡すことができるのも
楽しみというか、任務です。添付はデューク大学のレムールセンター内のネズミキツネザルの飼育施設です。50セ
ンチ立体の飼育箱を壁面全体につけて相互を筒でつなぎ、出会いと逃走ができるよう
にしています。これで繁殖制限をしなくてはならないほどのネズミキツネザルを飼育
しているのですが、隣の部屋ではコビトキツネザルを相手に学生たちが認識テストな
どやっていて、実験動物としての原猿類利用が始まっているわけです。
一見して宇宙船内かと思えるような実験室は、そうとうショックでした。
それとは対極の世界へ向かうのも、ちょっと面白いのですが、実はレムールセンター
所長のヨーダ教授の学生が10月にはマダガスカルに来るので、よろしくというヨーダ
からの連絡です。学生は私をデュークで案内してくれたレイチェルさんなのですが、
サンババに行くということで、それなら旧知のロパを紹介しなくては、とか、思って
います。そうそう、東大のアンモナイト研究者もやってきます。こちらは、私が渡したアンモ
ナイトを使ってドクター論文に役立てたということもあり、本気でマジュンガに行き
たいと。ブラバト(宝石商のおともだち)に頼んで、なんとか実現してやりたいな
あ、と。月刊の翼の王国原稿を出したので、いちおう日本でのお仕事は締めることができまし
た。ANAに乗る人は、ぜひ動物園紀行をご覧ください。
では、行ってきます。島 泰三2017年9月25日朝
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