言葉を選ぶ難しさ-展開と統合-

昨日は渋谷に降り立った。
西口のこの方面は久しぶりになる。
目を向ければ、かつて目にした景色とは全く異なった空間が目に入る。あまりにも昔のことなので、いったいどんな街並みだったかは思い出せないが、もっと低い雑居ビルのようなものが並んでいた気がする。

経営品質の関係で岡本先生の主催するAAPに参加してきた。計4回のセミナーで昨日が最終回となる。
経営品質という枠組みにかかわらず、話し合いを円滑に進めるためにはお互いの使っている言葉の意味をすり合わせておく必要がある。

目標管理制度では「目標」という言葉を使うが、多くは何をもって目標と呼ぶかを定義していないために、単なる仕事の中身や作業を記載する例が見られる。
「月に一度の会議に出席する」などというのはどうやったら目標とできるのか理解に苦しむが、平然と掲げてくる人がいる。

目標と目的は何が違うのかも整理しておく必要があるだろう。

今回のシリーズでは、特に「展開」と「統合」が中心的な話題となった。
展開は、deployment。統合は、Integrate。という英訳が対応するとのこと。
経営革新の取り組みを組織内で浸透させてゆこうとしたときにどのようにしてゆくのかの概念でとらえることができる。
展開は主に横方向、統合は主に縦方向ということになる。

ただし、私の理解ではもう少し異なった視点で見ている。

経営をしっかり運営しようとした時には多くのシステムが必要になる。そのシステムをどのように作っていったのかに対する考え方が「展開」となる。システムや組織の作り方に関する視点となる。一方で、統合とは、そのシステムが妥当性を持ち有効であることを担保するためにどのようにしているのかが視点となる。ある意味では「一貫性」がキーワードとなる。

さて、このAAPの内容。自分だけの中にとどめておくのももったいない。
何かしらの整理をして報告したい。(と思っている)

 

参考

1.目的と目標の違い

目的:原則一つ。なりたい姿あるいは行き先。抽象度が高い
目標:目的達成のためにすべきこと。プロセス。目的のために複数設定される。

2.問題と課題の違い

問題:解決すべき事柄。解が求められる。具体性が必要。
課題:問題を解消するためにすべきこと。

3.能率と効率の違い

能率:時間当たりのアウトプット
効率:投資に対するアウトプット

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