年月が埋めるもの

昨日、旧知と末広町で会食をした。

20年ぶりになるのだろうか。
いろいろな話が出て楽しい夜だった。

6時の待ち合わせだったが、少し余裕を見て家を早めに出て、上野広小路から末広町まで町並みを眺めながら歩いてみた。
このあたりは、20年以上も前にしか来ていなかったので、あまりの様変わりに驚いた。
建物も洗練されており、なんとなく取り残され感があった町並みの面影は薄れている。

末広町から秋葉原に向けてた裏通りは、いわゆるジャンク屋が軒を連ねていた。これは変わらす、まだ当時の雰囲気を残しているとはいえ、なんとなく閑散としていた。
秋葉原全体がアジアンテーストとうか多文化が入り乱れた雰囲気になっており、30年前、40年前の秋葉原の持っていたオタク感はなくなっている気がした。

蔵前通りから一本裏に入ると、昔ながらの町並みを感じさせる。
会食に使ったお店は、池波正太郎も通った店と聞いている。
全体に「昭和」の匂いを感じさせてくれる。
さすがにおいしい。よい食事というものを堪能できた。

彼らとは20年ぶりぐらいの再会になる。
きっかけはFaceBookだった。思いがけずお互いの近況を知ることができ、では一献傾けようかという話になった。
電話や手紙しかなかった時代では想像できない。
インターネットというのはすごいと感心させられる。

20年ぶりなので、最初は風貌の違いに戸惑いがあったものが、どんどん昔の面影がそこに重なってきて、昔と同じ表情をそこに見ることができるようになった。
お互いの人生が重なっていた時期を共有していたから、久しぶりにあってもその間を埋める何かがあるのかもしれない。

また会おうと約して分かれた。
楽しみにしている。

2018/06/01

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