ハーモ美術館

6月2日、3日の土日は諏訪湖に滞在。
久しぶりの諏訪湖になる。

ホテルが建ち並び景観も大分変わったが、それ以上に美術館が増えているのでびっくりする。郷土の資料館のようなものもあり、美術・芸術の街にしてゆくのかという勢いだ。

観光というわけではないが、今マイブームの「美術館」巡りをしてきた。
といっても、何カ所もいけるわけではないので一つだけだが。

ハーモ美術館。
この美術館は1990年に創設されたということなので、それほど古いわけではない。

展示は「グランマ・モーゼス」「アンリ・ルソー」の絵を中心に、1890年から1910年頃の時代に活躍した作家の作品が多い。
「グランマ・モーゼス」は、アメリカ人女性で、その題材は人々の集う田園風景が多い。あまり知られていない作家だが私は好きだ。
風景画が多い、この年代の作家の画風を表している。

20世紀初頭は、先日秋田美術館で見た藤田嗣治がパリで活躍していた時代に重なる。
モノの本によれば、アンリ・ルソーなどは「素朴派」呼ばれる範疇らしい。
宗教的な要請や時代の権力者・貴族などの要請で描かれた絵画が、画家自身が書きたいモノに移行していった時代ではないだろうか。

印象派のような絵画の技法ではなく、美しいと思ったモノを自分の筆で素直に書いてゆく時代になってゆくのが感じられる。

ただし、どうしても「単に絵を描きました」という印象を拭えず、心を奪われる絵画がなかったのが残念。

入り口にあるオブジェ撮影は入館した人へのサービス。

2018年6月3日

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