少し驚くような記事を見た。
20代社員の着任初日に業者から「退職代行」電話、どうする工場長!?
https://diamond.jp/articles/-/182941
辞める理由も驚くが、退職代行というサービスも驚く。
さて、企業側からすると、社員が退職するのはうれしくない。
採用時にも教育訓練にもコストがかかっているのだから、単純にお金をドブに捨てたに等しい。
事前に予見できないのだろうか?
社員満足度調査を見て、不満足の指数が高まっている、あるいは、労働環境が悪化している、コミュニケーションがスムーズでないなどの兆候を見ることは可能だ。
ただし、こうしたことはマクロとしてはわかるがミクロとしてはわからない。
辞める理由は千差万別であり、その臨界点も個々人によって変わるからだ。
「辞めますと言い続けて今日定年」という川柳もあるくらいだ。
従って、マクロとして下記に着目しておくことは重要だ。
・会社の理念に共有できているか
・上司とのコミュニケーション機会が確保されているか
・配置ローテーションは納得の行くものか
・教育訓練は将来を見据えたものか
・職場環境・福利厚生は安心を与えるものか
・過度な労働負荷はかかっていないか
・セクハラ、パワハラはないか
こうした、離職発生のリスクを把握しておく必要がある。
社員意識調査の活用場面になる。
とは云っても、個々人の事情は読めない。
私自身は、結局会社の方針が納得できないので転職したが、これは価値観の問題なので予測できないだろう。会社に不満があったわけではない。
家庭の事情(駆け落ち)、給与の問題(結婚をするのでもっと給与の良いところ)、会社の統廃合、単身赴任の拒否、など丁寧に離職理由を探って行くと、事前に社員と調整が可能かもしれない。
人事部がいろいろなことを相談しやすいことが解決策かもしれない。
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