訴訟リスクと社員の自主性をどうバランスさせるか

以前にも見たが、また下記の記事を見た。

TDL着ぐるみ訴訟で運営会社が弁論 「過重労働」「パワハラ」とも争う
https://www.sankei.com/affairs/news/181113/afr1811130008-n1.html

実際に過重労働があったかパワハラがあったかは問題ではない。
問題は、こうした訴えは社員が辞めた後で起きうると言うことだ。

TDLとえば誰もが憧れる職場だったと思う。
社員は自主的によかれと思うことをやっていたかもしれない。
しかし、皆が皆そう思っていないかもしれない。

社員のためによかれと思っていること、社員が自ら良いと思っていることが訴訟リスクになりかねないと感じることがある。

(1)社員旅行や運動会
社員旅行や運動会が盛んだったのは、今から30年以上前だったと思う。
しかし、社員の参加意欲が下がり、企業側も経費節減などで多くの企業で取りやめていった。近年はまた社内の一体感を醸成するものとして復活させる傾向にある。という記事を見たが。
私が最初に在籍していた会社でも盛んだったが、私自身はあまり人と関わるのが上手ではなく、宴会で芸をやらされるのが苦痛だった。

(2)朝礼
元気のある会社と言うことで事例を目にする機会がある。
大体の企業で、朝礼でスピーチさせる、大きな声で各人が今日の目標を叫ぶ。
ハイタッチでみんなと思いを一つにする。など、社員とのコミュニケーションの確保、社員の意識向上を狙っている。
しかし、これもなじめないという社員はやめざるを得ない。
募集要項に「社員同士で積極的に交流できること」と言うことがあるならともかく、人と話をするのが苦手な人は身の置き所に困るだろう。
結局辞めざるを得ないとしたら、これはハラスメントではないのだろうか。

(3)自主的な勉強会
資格取得を会社が求めているときに、社員が自主的に勉強会を開くことがある。
その時間を勤務時間外で行い、残業時間として申告しないというケース。あるいは本来休憩をのための昼休みに勉強会を開催するという事例。
社員の自主性が高いと自慢をするのは軽率だろう。会社が必要としているなら業務命令だろう。
会社を辞め、その資格が不要になるならあまり本人とっては意味は無い。
いやいややっていましたと言われたら労基法上の関わりが出てくるかもしれない。

ここで問題になるのは、その訴えが正当かどうかではない。
訴訟を起こされることで、地域に根付いている企業であればあるほど名誉が毀損されかねないと言うことだ。
直接的な経済損失は少ないかもしれないが、リスクとしては見ておく必要がある。

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