パンを取り扱う事業を左右するもの

気になた記事を見つけたのでコメントする。

http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h24_h/trend/part1/chap3/c3_5_02.html

平成24年度 食料・農業・農村白書(平成25年6月11日公表)からの引用になる。

特に注目される部分は下記の記載になる。

近年、パン・中華麺用品種の開発・普及が進んでいます。北海道では、製パン適性がカナダ産小麦と同等として評価が高い「春よ恋」や、パン・中華麺用に日本麺用品種とブレンドして利用する超強力小麦「ゆめちから」が開発され、普及が進められています。

ン・中華麺用小麦の作付面積は、着実に増加しており、平成24(2012)年産の作付面積は2万6千ha、小麦の作付面積に占める割合は12%まで増加しています。

平成25年に公表と言うことは今から6年前のことになる。おそらくはパン用の小麦粉の作付面積はもっと多くなっていると推測できる。

さて、近年、小規模事業でのパン屋が盛んになっていると感じていることもあり、その目で注意すると、特徴のある街中のパン屋が乱立していることに気がつく。

はじめて、パンの製造会社と話をしたのは今から4,5年前だろうか。その当時に「小麦の作付面積が増えている」と言うことは訊いていたが当時の印象は「そんなものか」という程度でしか認識していなかった。その会社は「おいしさ」「無添加」を前面に出しており、そのための設備投資について意見交換をしていた。特殊な天然酵母を用いており、無理のない無添加(それでもかなりの技術力なのだが)パンを製造しており、従来のパンは何だったんだろうと思うほどおいしかった。この会社のパンは、天然素材の食品を扱う近くのアンテナショップで見かけることがあるので購入している。

従来の小麦粉は輸入に頼っており、どんなに品質を謳っていても結局は燻蒸をされてくるので、小麦本来のおいしさは失われていると言うことを当時見聞きした。

個人でパン屋をする支援をするメカニズムもある。多少は高いがおいしいものをと言う声は以外に多いのだろう。長続きしているパン屋が多い。

さて、大手はどう考えてゆくのだろう。「おいしさより安さと量」という戦略は悪いわけではない。そうすると「比較的生活にゆとりのない世界」に打って出て行くことになるだろう。B2CでCが多きければボリュームゾーンを確保しなければいけない事業になるだろうし、B2B2Cで個々のCが小さくてもBを多くすると言う戦略であればBに対してのブランド力強化の支援という視点もあり得るだろう。
潤沢な小麦の供給の恩恵を誰でも受けられると言うことはどんなビジネスモデルになるだろう。

似たような取り組みで「コーヒー」に関することにも興味深い動きがある。
この点についてはまた。

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