世間に転がる意味不明:差別の解消は継続している(被差別部落についての記事)


現在の日本の問題は「貧困」であり、政治はこれの解消を目指すべきだと思っている。
貧困の根底には「差別」があり、皆が共通で目にしているのは「学歴差別」であろう。私が子供の時代は母子家庭であり貧困の中にいた。これから脱するためには「学歴」しかなく、それは今でもあまり変わらない。

■なにげなニュース

○「恐怖の中に置かれている」被差別部落住民、投稿削除の仮処分を申請
2023年11月6日

全国の被差別部落の地名を巡る記事や写真などが掲載されたウェブサイトで、憲法が保障する人格権などを侵害されているとして、被差別部落に住む70代の男性が6日、投稿の削除を求める仮処分を大阪地裁に申し立てた。投稿は社会に根深く残る部落差別を助長・固定化させるとし、男性側は「差別されない権利の侵害」とも主張する。

https://www.asahi.com/articles/ASRC63VQCRBVPTIL010.html?iref=pc_ss_date_article

■人事部の差別意識

今から40年ほど前、自分の最初に就職した企業が大阪系であったこともあり、なにげに関西人と話をする機会があった。その中で人事部のヒトが「部落はダメ」という言葉を発したことが印象的だった。当時の私は「部落」という言葉がなじみがなく、何を指してるかがよく分からなかった。

詳しく聞いても、「なぜこの現代に?」と不思議に思ったが、人事部のヒトは何の悪びれた様子もなく、「戸籍を調べれば分かる」と今なら考えられない言動をしていた。

今はどうなのだろう。残念ながら今でも差別は続いていると感じている。
ヒトの発揮する能力ではなく「学歴」で選ぶ傾向は今でも変わらない。
女性に対する差別がいまだにあるのは、国会議員の差別発言でも分かる。

「貧乏」であること自体が差別の対象となっている。

■部落問題

小学生の頃、「サムライの子」という児童書を手に取ったことがある。おそらくは部落民に近い立ち位置の子供が転校してきて、回りの子供たちとの交流を描いた物語だったと記憶している。私自身は「貧乏」であり、小学校を5回転校したこともあり、常に「異邦人」だった。当然、いじめの対象にもなった。

現代はどうなっているのだろう。
表だって「部落差別」を公言するヒトはいなくなったかもしれないが、潜在的な差別がいまだに残っていることは最初の記事でも分かる。

差別することでしか自分の立ち位置を確認できない人々を軽蔑する。

2023/11/8