■SESと言うビジネスモデル
・技術者派遣とSESの違い
技術者派遣の場合、労働者は派遣会社と雇用契約を結びますが、業務は派遣先企業で行います。 一方、SESの場合、労働者はSES企業と雇用契約を結び、同企業から指揮命令を受けます。 ちなみに、SES企業とは、他社から依頼された開発業務を行う専門の企業のことです。
(Googleでの検索から)
最近のビジネスモデルであろうが、派遣とはまた異なるビジネスモデルが存在する。準委任と云われるものであり、指揮命令系統や成果を担保する相手が異なるなどの特徴がある。
こうしたビジネスモデルでの企業もあり、IT技術者もキャリを積めるという理由で洗濯すると言うこともあると聞く。もっとも現実は少しが違うようである。
○「SES企業はやめとけ」は本当か? 実態をヒアリングして分かったこと
2024年06月19日
SES企業では、営業が獲得した案件にエンジニアをアサインするケースが一般的です。案件はユーザー企業(エンド企業)から直接獲得する場合もあれば、ITベンダーから請け負う場合もあります。四次請け・五次請けと商流が深くなればなるほどテスト工程を含む下流工程の比率が高くなる傾向にあります。
商流の深い案件で上流工程や開発工程に携われず、成長実感を得にくいケースや、希望の案件にアサインされず自身のキャリアビジョンと実際の業務内容との間にギャップを感じるケースもあるようです。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2406/19/news066.html
数多くの企業のサンプルを知っているわけではない。しかし、多くの企業では「人手不足」を補うために、IT技術者の調達を派遣やSESに頼っている。もちろん、プロジェクトの中核となる人材も不足しているが、その手足となる人材を補うための外部調達である。
そのために、責任ある仕事ではなく「オペレーション」に近い仕事が中心となる。
■キャリア形成とジョブ型雇用
仕事自体は、運用支援になるために出先での「高度な技術者」になるためのキャリアパスは用意されていない。そうした「高度な技術者」の出番のある仕事はそれほど多くはなく、ニーズの高い業務に向かわせるのはSES会社の戦術になるだろう。
出番のあるかどうか分からない「ジョブ」のために人事制度などは作れるはずもなく、実際にアテンドされたジョブにそって賃金が支払われる。それは。技術者本人がえらぶジョブではなく、市場に存在するジョブに対応する。
奇妙なレトリックだが、自分の所属する企業の定義する職務ではなく、顧客が求める職務で給与が決まるというのはまさしく「ジョブ型雇用」であろう。そこに人事制度が介入しないのは皮肉としか言いようがない。
2024/07/09