「読書は一冊のノートにまとめなさい 奥野 宣之」

「読書は一冊のノートにまとめなさい 奥野 宣之」
本棚を整理していたら、そういえばと言うことでもう一度読み直した。
随所になるほどなという文言が並ぶ。
●読んだのに残らない。それは、読んでいないのと同じではないか。
●手を動かすこと自体に意味があると感じています。つまり、紙にペンで書くことが、記憶や体にすり込ませる役割を担っている。
この他にも随所になるほどと思わせることも多い。しかし、いかんせん「旧い」。
発行されたのが平成20年(2008年)であり、携帯電話もまだスマホと言われていない時代だったのではないだろうか。

すでに文庫本の有意性すなわち手軽に変える価格帯・薄いといった点は失われ、偉く厚くなり、価格も平気で千円を超える。電車の中でも、文庫本を読んでいる人はまず見かけない。手書きで何かの書類を作るということもなくなり、会議資料も紙で配付するところより事前にPDFで配布することの方が多いと聞く。

書籍にしても。物体としての書籍ではなく、スマフォなどで楽しむ時代になりつつある。
そうした時代に合った本との向き合い方は「読書ノート」ではないだろう。

とはいえ、「読んだのに残らない。それは、読んでいないのと同じではないか」は心理であり、我々が情報にどのように向き合うのかへの問いかけである。

ということで、これも読書ノートの一環である。