コーポレート・ガバナンスが悪い冗談のように聞こえる。

ここに来て「レオパレス21」のニュースが毎日のように流れている。
記事だけ見るとにわかには信じられない。

普通に商売をやっている身としては、あらかじめ何をどうするかは合意して仕事を始める。
金額面もあるし、数量的な事柄、納期なども決めておく。
金額が材料や作業内容、数量で左右される場合にはあらかじめ見積もりとして提示する。

請求に当たっては、見積もり時点で約束したことが実施されていることを確認し、それがお客様の期待に合っていることを前提に行う。

今回のように、使っている材料の質も数量も違う。見ただけで工法も違う。
これはどんな風に完成検査をしたのだろうか。
設計図通りに誇示していないのはわからないのだろうか。

設計部門と調達部門、工事部門の連絡ミスのレベルではないだろう。

レオパレス21のホームページに「コーポレート・ガバナンス」がある。

https://www.leopalace21.co.jp/ir/management/governance.html

悪い冗談としか思えない。

さて、今回の対応で、どのぐらい経営に打撃が与えられるのだろう
レオパレスの財務処方を見ると、おおよそ

流動資産 1300億円
流動負債 1000億円

なので、300億円ぐらいの自由になるキャッシュはありそうだ。
これに対し、費用を概算すると以下のようになる。

施工不良物件 1324棟 × (12ヶ月×10室×15万円=1800万円)≒ 240億円
引っ越し退去 1万4千人 × 10万円 = 14億円

大雑把に言えば、当面の現金はなんとかなりそうだ。
なので、詐欺事件よろしく、何も保障しないで逃げると言うことはまずは財務的にはなさそうなのだが・・・

問題は、レオパレス自体が詐欺まがいのことを多々やってきている会社なので、誠意を持って対応しないだろうと言うことだ。
おそらく、保障問題ではずっともめるだろう。

やれやれ、どうしてこんな会社が成立するのだろう。
いやになる。

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