未来への手がかり:空間を乗り越えると云うことの意味づけ(リモートワークとAI技術の可能性)


■なにげなニュース

○ロボットが接客するカフェが期間限定オープン!操作するのは障がいで外出困難な人たち
2023/12/06

12月6日、京都に期間限定で「分身ロボットカフェ」がオープンしました。店ではロボットがドリンクを運んでいます。

(ロボット)「ご注文いただきましたドリンクをお持ちいたしました」
さらに机の上にもコンパクトなロボットが。

(記者リポート)「こちらの卓上の小さなロボットですが、リアルタイムで東京から操作しているということです」

実はロボットたちを操作しているのは難病や重度の障がいで外出が難しい人たち。東京や大阪など、それぞれの自宅から遠隔操作で仕事をしています。
分身ロボット「OriHime」には、カメラ・マイク・スピーカーが内蔵され、ロボットの先にいる人の顔を見ながら接客することができます。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20231206/GE00054076.shtml

こうした記事を社会貢献や善意の視点で見ることは十分ではない。
人手不足という社会課題の解決という視点、弱者に対する就業機会の提供という視点、少子高齢化の対策など多様な視点で、こうしたIT技術の活用が語られるべきである。

■考えつく施策

◇自動運転バスの補助
まだ、AIによる完全な自動化されたバスの運行は難しいかもしれないが、リモート操作によるバスの運行は可能であろう。周囲の監視や緊急時の対応は、すでにスバルのアイサイトの実装などで証明済みであろう。運転シミュレーターなどで訓練は可能であろうし、その延長線上で運転もできるはずである。現在の実機による運転免許以外の選択肢を与えれば多くの人が参入可能であろう。人手不足に対応したいというのならこれぐらいはして欲しい。

◇重機などの操作やスマート農業への参入
同様に、遠隔操作が実装され始めている機器も多い。土木事業で使用するパワーショベルなどの重機への遠隔操作機能・自動工事支援などは実装され始めている。こうした特殊機械は専門の訓練が必要であろうが、これもまた健常者でなければいけない理由はなくなる。

◇こどもの読み聞かせ、学習支援
少子高齢化とは云え、待機児童の問題、不登校の問題、学習障害などの問題など社会課題も多い。こどもを預かったとしても保育士が少ないことへの指摘も多い。こうしたこども対策については、物理的にヒトが対応しなくてはならない部分とリモートで対応可能な部分にプロセスを分解し、リモートが可能な部分は遠隔で行なえば良い。それは、複数の場所にk点在する子供たちを一つの窓口で対応することで効率化が図られるはずである。

◇見守りや監視
介護施設だけでなく、遠方に暮らす高齢者への見守りなどもAIと情報通信技術で対応できるだろう。高齢者が機器の操作をするのではなく、リモート側がアクセスできる仕組みを構築すれば良い。普段はAIで監視し、定期的に「声がけ」を遠方からすれば良い。時間をずらすことで、これもまた効率性は上がるだろう。

■最初から無理だと考えないで欲しい

常勤ことを実現するためには、法整備の確立や保険などの開発、関連機器の整備、予算などの問題など数多くの課題はある。しかし、最初から無理と云うことで除外しないで欲しい。

できることだけを考えていては問題は解決できない。

<2023/12/17>