世間に転がる意味不明:交通問題の解決の糸口になるかもしれない(顔パスで乗れる電車を夢想する)


■宇都宮LRTの課題

昨年の一つの話題に宇都宮LRTがある。予想より多くの利用者がおり成功事例の一つとして取り上げられることが多い。そうした成功を取り上げる声もある一方で、乗車・降車で時間がかかるという声も聞かれていた。

素人目では、全部キャッシュレスにすればよいのにと思ったのだが、事はそう簡単では無いのかと気がつかされた。それは下記の記事を見たときである。

○路線バス「完全キャッシュレス化」選択可能に 国交省がルール変更へ
2024年5月29日

 国土交通省は今夏にも、路線バスの運賃支払いをキャッシュレス決済のみにできるよう、バス運送の基本ルール「標準運送約款」を見直す。現金払いの手間が省けるようになれば、定時運行や運転手の負担軽減が期待できる。

https://www.asahi.com/articles/ASS5Y25B7S5YULFA017M.html

詳しく読んでいないが、完全にキャッシュレスにするにはハードルがあったようだ。

■信用乗車

かつてバスには、運転手と車掌(主に女性)が同乗して運賃の精算などを行なっていた。いつの間にかワンマンバスになるが、乗車と降車の運賃管理をしなくてはならないので精算機が必須であり、これが停留所での停車時間の発生と、これによる遅れが問題となる。当然、運転手の負担も多くなる。

これを解消する方法の一つとして「信用降車」という取り組みがある。

○性善説?富山ライトレール「信用降車」の挑戦
2017/10/29

信用降車とは、乗客が自主的にICカードをセンサーにかざし、運転士がそばにいない後方のドアから自由に降りられる仕組みである。これまで、同社の乗客は運転士がそばにいる前方のドアの前で運賃を支払ったり、ICカードをかざしたりしてから降車していた。もともと同社は、混み合う朝の通勤時間帯に後方のドアからカードをかざすだけで降りられる仕組みを導入していたが、これを終日いつでもできるようにした。

https://toyokeizai.net/articles/-/194752?display=b

もっとも、こうした方式は時々ニュースで聞くものの普及しているとは思えない。
中々むずかしいのだろう。

■顔パス

すでに、無人のコンビニや顔パスで通れる改札など、AIを使った技術的な活用が散見されるようになった。まだハードルは高いだろうが、汎用的な個人認証クレジットシステムが開発されることが可能であれば、どこに行っても、すぐに交通機関にのることができ、精算行為をしなくても降車できる時代が来るかもしれない。

妄想だと笑われるのだろうか?
しかし、真面目に考えて欲しい。
欲望を優先して規格を乱立させるのではなく、義を優先させて欲しい。

2024/07/03