世間に転がる意味不明:後戻りできないつながった世界(ネットワーク社会のリスク)


■影響の大きさに驚く

○マイクロソフトのクラウドで不具合 世界各国の空港、病院、放送局などで障害
2024/7/19

米マイクロソフト(MS)は19日、同社のクラウドサービスで、不具合が発生したと明らかにした。サービスは世界中で利用されており、日本を含む各国の空港、病院、放送局などでシステムに大規模な障害が発生した。

MSによると、米IT企業クラウドストライク社のセキュリティーソフトが動いているサービスが影響を受けた。クラウドストライク社は問題を修正したとしており、サイバー攻撃が原因ではないと説明した。

https://www.sankei.com/article/20240719-7PV745AN35LQFCB2ZUKL5UXMJE/

技術的なことはさておき、これほど広範囲の事故は記憶が無い。国内だけでなく世界中が影響を受けたようだ。

サイバー攻撃では無いと言うが、サイバー攻撃でも同じような影響を及ぼすような攻撃が可能だと云うことであろう。ますますセキュリティの重要性が増す。

今から50年ほど前には、普通の機器までネットワークでつながることはなく。ATMが銀行とやりとりするぐらいだったと思う。ネットワークでの協業はまだ研究段階であったものも多い。

ARPANETにしても、ネットワークに対する懸念からインターネットへの研究を進めていた段階であろう。

いまでは、一般市民には何がどうつながっているのかも理解が及ばない。
予測もできなければ、対応の仕方も思いつかない。

■事件の日常化

ネットワーク事故に関するニュースは頻繁に目にする。

○マック、モバイル注文停止 システム障害の可能性 一部店舗も営業できず
2024/7/19

日本マクドナルドのスマートフォンアプリ上で、オンライン注文の受け付けを停止した店舗が19日、各地で相次いだ。システム障害が発生したとみられる。一部店舗では注文が受けられないとして営業を停止した。日本マクドナルドは「事実確認中」としている。

https://www.sankei.com/article/20240719-BP3ZZ7JVMBLLXLDXSHJLW4L6TM/

マクドナルドは先日にもシステム障害を起こしている。

○大同生命保険でシステム障害 原因「調査中」
2024年7月20日

大同生命保険で19日午後1時半ごろから営業職員が使用する端末でシステム障害が起き、20日午前時点でも障害が続いている。コールセンターの電話がつながりにくくなったり、保険の申し込みや解約ができなくなったりしている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB200WL0Q4A720C2000000/

あらゆるところでネットワークがつながっているためにひとたび、それが途切れると企業活動自体がストップしてしまう。

こうした通信障害は日常的に至る所で起きている感がある。

■アナログで対応するという「プランB」

「プランB」というのは、最初の計画が意図したとおりの進行が望めない場合の代替案である。雨が降って運動会が開催できないときの「体育館で行なう」「延期する」などの案が考えられ、そのための具体的な5W1Hも含めて「プランB」という。

今使っているサービスがネットアークを前提とするならば、それが使えなくなったときの代替案を考えておく必要がある。

・携帯が使えなくなったときの連絡方法
・クレジットカードやQR決済が使えなくなったときの対応
・ICカードなどの読み取り装置が使えなくなったときの対応
・サーバーにアクセスして関連情報の取得ができなくなったときの対応

やはり、現金とノートと鉛筆、飴は必須かな。

2024/07/30