世間に転がる意味不明:もう人手がないなら諦めようぜ(自動化に進む世界と打ち切られる人が提供するサービス)
■無人駅の潮流と窓口サービスの劣化
○【速報】JR室蘭駅が10月1日から『無人駅』に 1日の利用者が平均1042人 減少が続き今後の利用拡大が見込めず JR北海道が決断 北海道室蘭市
2024年9月2日
JR北海道によりますと、駅員の配置を取りやめて無人駅にする明確な基準はないとしますが、利用者が減少傾向にあり、今後の利用拡大が見込めないことから9月いっぱいで「みどりの窓口」の営業を終了し、無人駅にすることを決めました。
無人化に伴い、利用者が運行状況を確認できるディスプレイを構内に設置します。自動改札機は設けず、箱に切符を入れる方式にするということです。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=45081
地方に行くと、無人駅が比較的多いことは前から気がついているがそれほど気にしていない。そもそも、ほとんどの駅では自動改札であり、駅員と接触する機会はほとんど無い。非常事態かちょっとした困り事への対応が人間でないとできないことがネックになるだろうか。
これは、JRがみどりの窓口を閉鎖したときに、対応する人的窓口をすべて閉鎖して「サービス停止」をしたことが原因で、何らかの代替策を講じてからすべきであっただろう。彼らの拙速さが際だし、それが戦略的な意図があったろしても不満は残る。
下記の記事は理解はできるが納得はできない。
○本音は「みどりの窓口」を全廃したいが…Suica利用率95%のJR東が「えきねっと」の普及に苦戦するワケ
「40年の歴史」はそう簡単に変えられない
2024/08/31
2023年度末時点の実績値は、えきねっと取り扱い率が55%、チケットレス利用率が56%で、みどりの窓口の削減は目標の半分程度まで進んでいる。一見、バランスよく進んでいるように見えたが、2024年3月下旬から4月上旬にかけて、年度末・年度始めの定期券購入、急回復するインバウンド旅客の乗車券引き換えなどが殺到し、一部のみどりの窓口で大混乱が生じてしまった。
https://president.jp/articles/-/85453
■サービスが変質する日々
今から10年ほど前に居酒屋に入店したら、メニューはすべてタブレットで注文する店であることが分かり、ひどく戸惑ったことを覚えている。今ではよく見かける風景だ。
回転寿司の店に行くと、注文はすべてタブレットで行ない、注文した品はレーンで運ばれてくる。精算もカードで行ない、従業員と会話することもない。それはそれで便利である。
まだ経験は無いが、接客をアバターが行なうと言う報道を見たことがある。人が近接の距離でサービスを受ける必要がなくなる事例であろう。配膳ロボットなどもリモートあるいは自動で動かす技術なども発達してきている。
もちろん、人が関わる事で高付加価値を出すビジネスもあるのだから、その需要はなくならない。それでも、ICTを活用したビジネスが普及してくる。
無人駅になるのであれば、パネル越しに応答できるシステムを入れればよい。タクシーが必要ならもっとライドシェアが利用しやすいように規制緩和をすればよい。自動運転のバスをもっと普及させればよい。その下地はできている。
地域固有のトラフィックシステムと連動させればよい
○【小豆島で自動運転バス運行開始!】JTBと香川県土庄町など-観光客増加と交通課題解決へ一歩
2024/8/30
香川県土庄町、JTBなどは、小豆島の持続的発展に向けて、2024年9月12日から17日まで自動運転バスの走行実証を実施する。土庄港からエンジェルロード間を走行する無料の電気バスで、レベル2の自動運転技術を用いる。この実証は、少子高齢化による公共交通の課題解決を目指す「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」の一環である。
■人がいない店舗や街並み
直接人と接して、その温もりを楽しみたいというのは、理解はできるがもう無理なのではないのか。少なくとも人という資源を供給できないのであるならば、それの代替のモノを用意するしかない。
自動運転や自動翻訳、自動接客、自動精算、・・・様々な自動サービスや遠隔サービスが可能な技術開発は進んでいる。かつては有資格者でしかできなかったものも、一定の教育訓練で許可できる時代も近づいている。
自動運転技術の実用化が近づけば、免許が不要の時代も来るだろう。
店舗では、レジすらなくなり、食堂でも自動調理器が対応してくれる時代が来るかもしれない。
思いのほかSFが身近になってきていることに驚く。
2024/09/03