東京ラミーの生育日記・202507

ラミー(カノコソテツ(Ramy))は、マダガスカルに自生する植物で、その種子はアイアイアの食料になります。現在、日本アイアイファンドでは、マダガスカルでのラミーの植林事業をしています。

詳しくは https://www.ayeaye-fund.jp/ をご覧ください。

これは、アイアイファンド代表の島泰三氏によるラミーの生育日記です。

2025年7月3日

2025年2月にチンバザザ公園で収集したラミーの種子を東京で鉢に入れたところ、7月1日頃発芽したが、発見が遅れて日に曝されて子葉が茶色に変色していたので日陰に救助。

小型の鉢から大きな鉢に移し替えて日陰に入れて3日ほどした時点で見ると子葉の変色領域が少なくなっていた(左写真7月4日)。移し替えるときには太い1センチほどの棒状の根だけで、ひげ根は出ていなかった。

7月4日に比べると(7月5日)の双葉ははっきり葉脈が分かる。つまり、伸びている!

7月3日に15個の種子を追加して鉢植えにした。6月に鉢植えにしたラミー種子は10個だが、発芽は1個だけ。

2025年7月7日

なんと2本目が芽吹いていた(左写真2枚)。こっちのほうが子葉がはるかに大きく、全体的にもしっかりしている。

三本指の子葉が二組あり、中央の双葉の本葉がまだ針のようだが、すでに茎がしっかりしている。7月6日に発芽したと思われるが、まさか、又発芽するとも思わず、昨日は観察していなかったのが、悔やまれる。ラミーNo.2と命名。

2025年7月8日

ラミーNo.1はしっかり双葉を展開している。(左)

ラミーNo.2(上右と下左)は軸が長く伸びて双葉がはっきり分かるようになった。これも急速な成長で、目が離せない。

どちらも映像から切り出した写真なので、あまり鮮明な画像になっていない。これから写真としても撮影しなくてはならないか。また、サイズが分かるように尺をいれた写真も必要だ。

2025年7月9日

午後4時のラミーNo.2とその奥にNo.1。No.2はわずか1日で丈も双葉の本葉も倍に大きくなっている。高さ10センチ。しかし、No.1は双葉の片方が落ちていて、明らかに生育不良である。No.2にとっては、この鉢はあまりにも小さいので、今日のうちに大きな鉢に移し替えが必要だが、植え替えてNo.1のように発育不良になっては、とそれも心配。しかし、この子葉の元気さを見ると、植え替えはできるかもとも。いや、このままにして、鉢の底を抜いて、大きな鉢に直接植えたほうがいいかもしれない。そうしよう!決めた!!

2025年7月10日

屋上のラミーNo.2を見てびっくり。子葉の半分側が一本だけになっていて、二本あった子葉の一部が鉢の土の上に落ちている。切り口からしてスズメだ。栄養のある部位をよく知っていると感心するが、同時にこれでちゃんと成長するかどうか、と不安になる。

7月10日現在のNo.2。鉢表面の緑の断片が雀に食い切られた子葉の一部です。

ともあれ、当初計画どおり鉢はそのまま大型の鉢に植え付けるが、その中間に大型ペットボトルの底を抜いたものを入れることにした。大型の鉢と言っても、深さは30センチだから、一年目の苗が伸びる根を十分保持できる深さではない。だから、小型鉢の底とペットボトルをつなぎ、この全体を大型鉢に植えこむ。これで全体として50センチの根の深さを確保する。同時に、もしも移動させる時には、ペットボトルと小型鉢をつないで抜き出す。重さの軽減策ですな。

写真左はペットボトルの底を切ったものを鉢に逆さにたてたところで、写真右はその組み合わせに土を入れたところ。これで鉢だけでは成長する根に対して深さが足りないのをカバーしようという深慮遠謀である。

上写真左はラミー苗の鉢の底を抜くために苗全体をペットボトルで保護している。

上写真右はバルコニー花壇に植え付ける前のラミーNo.2の状態で、作業は室内で行った。なにしろ屋外の気温は36℃で、とても作業できる環境ではなかった。

鉢の底を抜いたときに、ラミーの根を傷つけるのを心配したが、根はそこまで深くなっていなかった。苗の地上高が13センチなので、鉢の深さ10センチでは問題だと思ったが、まだこの段階ではラミーの根はそれほど伸びていない。ラミーNo.2は明日からバルコニー花壇のサザンカの下の日陰で生活することになる。ここなら、苗の高さが1メートルになっても空間がある。

作業にかかったのは午後4時。1時間ほどで終わったので、ベランダに置いたけれども、また問題!雷鳴である。雨は問題ない。しかし、雹が降ると葉はボロボロになる。苗の真上のサザンカの枝に大きなビニール袋を置いて、クリップで四カ所を留めて、突風にも強い屋根を作った。これで相当な雹にも耐えるだろうと、雷の中で作業を終えた。

まったくいろいろなことがある。

2025年7月11日

バルコニー花壇のサザンカの下に移したNo.2ラミーの午前10時39分に潅水した直後(左)。昨日に比べると双葉の葉先が伸びて状態がよくなっている。右はスズメよけのための釣り糸を周囲にめぐらした午後3時6分の状態。下の鉢の水の浸透が早く、乾燥対策が重要だと改めて実感。ただ、逆に言えば、灌漑がありさえすれば根腐れの心配はない。7月10日に気が付いたのは三つの指を出した二つの子葉のうちひとつの子葉の三つの指の二つがかみ切られていたことだったが、今朝改めてよくよく見て気が付いたのは二つ目の子葉もその三本の指のひとつの先端が切れていることだった。写真を調べると、これがかみ切られたのは屋上であってバルコニーに移したのちではない。しかし、いちおうスズメよけは作る。写真は本体のラミーの葉が同じサイズになるように調整しましたが、本葉の双葉が先端までしっかり伸びていて、ちょっと安心。ここは書斎の入り口でもあり、常に監視できる。

2025年7月14日

月曜日、台風が接近中で小雨が時々。気温はここ3日間30℃を切る状態で、ラミーの生育にはあまりよくないのではないか、と心配。人々をうんざりさせた先週の36℃の気温をこちらは天の恵みと思っている。

スズメよけ、雷よけと対策ができたので、しばらくはこの状態で成長を見守ることができる。

中央に新芽が小さく伸びているが、子葉はすでに色を失いかけて枯れ始めている。これも本葉が展開しさえすれば問題ない。

 本葉の縁がデコボコになっているけれど、これはラミーの葉の本来の形を作ろうとしている途中でしょう。

No.1ラミーの鉢の土を捨てようとしたが、葉は落ちてしまっているが、茎はまだ元気のようで、しばらく鉢ごと残すことにした。

No.2ラミーの高さは地表からは16センチというところ。

2025年7月15日

台風は北海道に上陸して、東京からは去ったけれど、雨雲が通過中でときどき豪雨。ラミーは風にも弱いけれど、吹き抜けの屋上に比べると、ここは三方が囲まれているので安心。中央の新芽がはっきり分かるようになっています。

ここまでで、東京で発芽したラミーの第一回の報告とします。

それにしても、発芽から10日たらずでこんなに軸が伸びたラミーの苗を見るのは、初めてです。

さて、ちゃんと育ってくれるかな?