1本の指だけで操れるタコ足触手ロボット「E-SOAM」。吸盤からの感触や温度も伝わる


【諸元】
◆作成者:中野康範
◆作成日:2024/03/15

【マテリアル】
◆URL:https://levtech.jp/media/article/column/detail_346/

◆記事タイトル
1本の指だけで操れるタコ足触手ロボット「E-SOAM」。吸盤からの感触や温度も伝わる
2023年12月5日

◆抜粋
(タコの獲物を捕獲する動きに触発された柔軟な)触手ロボットは、先に存在する獲物に向かって腕が伸び、先端のグリッパーが曲がって捕獲する一連の動作が実行可能である。操縦者は、指用グローブを使用してリアルタイムにこれらの動作を遠隔操作でき、その際、吸盤から伝わる吸引や温度も感知しつつ、双方向のフィードバックを通じて感覚的に操作が行える。

◆テーマ
(狭い、湾曲しているなどの)作業困難箇所での柔軟な対応技術

◆コメント
自然の造形物から学ぶことは多い。進化はそうなった理由の結果である。マダガスカルのアイアイの中指は木の実を食べるために変化し、コゲラなどは木の音から虫を探すための感覚器官を発達させている。蜂の巣のハニカム構造が利用されていることはよく知られてる。たこの手足をどう活用するかはまだ未踏の世界であるが可能性は大きい。

【特性】
◆政治経済

◆社会課題
インフラの点検作業、特に地下埋設物での点検は作業の困難性から効率性が課題である。震災時での復旧のための点検業務での方法の選択肢が増えることは有益である。

◆技術優位
こうした、無間接の柔軟性の高いロボット開発技術はコンペティターが少なく研究者も少ないだろう。早い段階での着手は共創優位をもたらす。

◆市場特性
市場についてはまだ未知である。ビジネスチャンスを探す余地は高い。

◆その他

【その他の関連情報】
(1)加工機械

○“人の手”と“タコ足”をリアルに再現するロボットハンド、イカロボもあるよ
ハノーバーメッセ2019
2019年04月02日

「BionicSoftArm」は、モジュラー型の設計となっており、空気圧によるベローズセグメントとロータリードライブの組み合わせで拡張などが容易に行える。要件に応じて最大で7つの空圧式アクチュエーターを利用可能で、標準ロボットでは実現が困難な、狭い場所や障害物などの空間的な制約がある場所でも活用できる。

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1904/02/news059_2.html

(2)海という市場

○マイクロプラスチックを回収する魚型ロボットのプロトタイプを公開、一般公募のアイデアを実現ーサリー大学(イギリス)
2022.12.28

イギリスのサリー大学が2022年夏に開催した、動物や植物などの生物に着想を得たロボットのアイデアを公募するコンテスト「Natural Robotics Contest」にて優勝を果たしたマイクロプラスチックをろ過する魚型ロボットのプロトタイプが公開された。設計資料はオープンソースで誰でも開発・改良に参加でき、3Dプリンターがあれば作製も可能だ。

マイクロプラスチックを回収する魚型ロボットのプロトタイプを公開、一般公募のアイデアを実現ーサリー大学(イギリス)

 

○潜水船も「自動運転」の時代に! 海底油田を守る最先端の海中ロボットとは
2020.07.31

浅い海であれば潜水士が直接目視でチェックできるものの、彼らが潜れる限界はおよそ300m。しかも水深が増すほど作業の危険度も上がってしまう深海で、安全に保守・点検作業を行なうにはどうすればいいか−−ここで海中で働くロボット、無人潜水機の出番です。

現在は、海上の船とケーブルでつながる「遠隔操作型無人潜水機(ROV=Remotely Operated Vehicle)」が海底パイプラインのメンテナンス業務における主役です。人間の目に代わって高性能なカメラやセンサーを駆使して情報を収集する無人潜水機は、いわば、水中におけるドローンのような存在。

https://answers.khi.co.jp/ja/mobility/20200731j-01/

以上