規格の私的解釈

■解釈はしてはならない

ISO9001:2015という規格では「~しなくてはならない」と記述されている事柄について審査員や第三者が解釈して良いものではない。厳密に言えば、認証を受ける組織がどう解釈するかについて審査員がコメントしてはならないというのが原則である。かりに「常識的」な判断で「おかしい」と思っても指摘することはさけたほぅが良い。

審査員が重視するべきことは「Not Justice , Only Different」である。すなわち、組織が決めたこと、顧客が決めたこと、社会が決めたことを守っておるかどうかである。

■それでも

しかし、実際に審査をすると「そんなことは規格のどこに書いてあるんですか?」と思われるような過剰なマネジメントシステムや「曖昧な対応(例えば規格要求事項をそのまま記載した品質マニュアルなど)」で実体を伴わないマネジメントシステムがある。

その理由を探ると、単純に「規格を読んでいない」ことがある。規格にはどんなことが書いてあるのかは「ISO9001を考える」というシリーズでYouTubeで発信し続けてきた。とはいえ、網羅性がないので、改めてこのカテゴリーで整理する。

規格要求事項の指摘解釈:「規格項番」(テーマ) と言うフォルムで提示する。
原則一要求事項に一コンテンツである。

■著作権

ISO9001の規格要求事項は、正式に購入が求められており許可無く複写することは禁じられている。このカテゴリーの投稿には、規格要求事項の文言が引用されている。引用は、一部分(一要求事項に一コンテンツ)であるものの、かなりグレーである。このサイトの記事を引用したり社内に展開するときには、規格の購入が前提となるので注意して欲しい。

(2024/01/08)