https://blog.trendmicro.co.jp/archives/15789
「フェイクニュース」を見破るためには?
2017年の記事だが、その中に『現在のところ、「フェイクニュース」の攻撃手法に対し、一般のインターネット利用者が活用できる技術的対策はほとんどありません。』
とあり、状況が変わっていないのだろうなと感じる。
(関係の無い映像を入れたりや順番を変えるだけで情報操作が可能になる)
私が初めて衝撃を受けたのは湾岸戦争の際に流れた石油まみれの鳥の映像だ。
戦争の悲惨さではない。映像とは無関係にアメリカの戦争の正当さのナレーションが流れていたことだ。
後に、この映像の真偽については議論があったが、よく分からない。
私が言いたいのは、
・時間軸を入れ替えた映像を流すこと
・関係の無い地域や映像の意図的な選択をすること
で推論される結論を入れ替えることが可能なことだ。
そこに、嘘の情報を入れたりするとどうなるだろう。
テレビのニュースなどを見るときには、その映像は「いつ」の「どこか」と云うことには注意している。1ヶ月も前の映像をつかって現地報告などをしている放送局も見かける。
最近、自治体がAIを使ってあたかも実際にしゃべっているかのように多国語を操る市長のビデオを作成していた。「どうです自然に見えるでしょう」と自慢していたが、これは実際にはそうしゃべっていなくともそう見せる技術が浸透してきたことだ。
映像そのものが加工されるのが常識だとしたら、どうすれば良いのだろうか。
(ニュースソースを確認すること)
自分で確かめることを厭わないことが必要だろう。
例えば下記の記事があり、「歌舞伎町の風俗」と特定の地域をあげている。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000180624.html
キャバクラやホストなど歌舞伎町の風俗で感染者多数[2020/04/01 12:11]
さて、このニュースソースは何だろう?
少し追いかけてみよう。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/471316
新型コロナウイルス感染者の感染源について「接客を伴う飲食の場で感染を疑う事例が多発」とバーなどの特定業種をあげたが、今の時点で爆発的増加の証拠はない!? ~3.30小池百合子 都知事 記者会見 2020.3.30
↓ 「接客を伴う飲食の場で感染を疑う事例が多発」で検索
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00663/
都市部5都府県で抜本的対策必要―政府専門家会議: 都道府県別の新型コロナウイルス感染者数(随時更新)
↓ 政府専門家会議: 都道府県別の新型コロナウイルス感染者数 で検索
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf
この中でやっと該当する記述を見つけられれる。
下記の記載になる。
〇 このため、市民の皆様には、以下のような取組を徹底していただく必要がある。
・「3つの密」をできる限り避けることは、自身の感染リスクを下げるだけでなく、多くの人々の重症化を食い止め、命を救うことに繋がることについての理解の浸透。
・今一度、「3つの密」をできる限り避ける取組の徹底を図る。
・また、人混みや近距離での会話、特に大きな声を出すことや歌うことを避けていただ
く。
・さらに、「3つの密」がより濃厚な形で重なる夜の街において、
①夜間から早朝にかけて営業しているバー、ナイトクラブなど、接客を伴う飲食店業への出入りを控えること。
②カラオケ・ライブハウスへの出入りを控えること。
この中では特定業種については記述があるが「歌舞伎町」の文字は出てこない。
情報が伝搬する中で出てきたのだろう。少なくとも専門家会議では行っていないと思われる中であたかも彼らが行ったかのような印象操作は好ましくない。
もちろん上記の情報だけで結論づけるのは正しくない。しかし自分で調べてみる習慣が必要だ。そうしないと、朝三暮四を地で行く猿になりかねない。
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