秋田県立美術館

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先日、秋田に用件があり、空いた時間で秋田県立美術館に訪れた。

○ 美術館

現在開館している秋田県立美術館は安藤忠雄氏の設計によるもので、コルビジェが設計した国立西洋美術館を彷彿させる美しさがある。

今は閉館しているが、千秋公園入口に旧の県立美術館も美しさがある。

美術館を見るだけでも訪れる価値がある。

○ 藤田嗣治

常設として藤田嗣治の作品が展示されている。
残念ながら、展示すぺーるは広大とはいいがたく、数十点に展示にとどまっている。
今回の展示は、藤田が昭和11年に日本に戻る前の南米を旅行した時の絵になる。

人物画が主体となる。
藤田といえば、パリで活躍し、裸婦や猫など。真珠を思わせる色使い筆遣いが有名だが、今回は南米独特の赤色が前面に出ている。
藤田の作品などはテレビの紹介記事で数点を見るだけであまり知識はない。
こうして、まとまって絵を見る機会はないので、秋田に立ち寄った人にはぜひ来てもらいたい。

芸術とは何かと考えさせられる作品群だ。

多くは人物像であった。書かれている人物の目は力があり、絵からは熱気や物憂げな空気感などを感じる。
写実的ではないのに、リアルに感じるのはなぜだろう。

先日、ホキ美術館で写実的な絵画ということで様々な絵を見る機会があり、その中には女性像なども数多くあった。
いずれも、感動するような精緻さで驚いたが、藤田の絵のような息吹は感じられなかった。
写実的に書くということとリアルというのが別物なのだ。

写真であれ、絵画であれ一瞬を切り取るものであり、それを切り取る意思が作品には表れるのだと思う。
藤田の絵からは、きっと人が好きなんだろうなという印象を受ける。

○ 夜と美術

企画展としては「夜と美術」として、現代画家の作品が展示されている。
「夜」をどうとらえるのかで作風がいろいろ違っていて面白い。
単純に「死」を暗示させる不吉な絵、「死と再生」のメッセージ。
「静寂」ととらえる日本風の作品
作者がどうとらえるのかの多様性を見ることができる。

○ カフェ
正面に、旧秋田県立微絨感が見える。
目の前は水をたたえたプールがあり、緑と空を映し出している。
これ自体が絵のようであり、のんびりを眺めているだけで満たされる。
贅沢な時間を味わえる。

2018年5月22日

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