マダガスカル通信・20171024

2017年10月24日付で日本アイアイファンド代表の島先生から長文のメールが来ました。

この題のニュースでマダガスカルでペストが流行しているとのニュースが流れ心配していましたが、当事者は何事もなかったように暢気です。

政情不安だろうと何だろうと自分の信念で動く島先生なので、政府との交渉もタフな一面を見せて頑張っていることだと思います。

今回は写真がついていません。残念!

アイアイファンドの皆さま

今回マダガスカルでの仕事は無事完了いたしました。

時間軸で報告すると、第一は遠藤教授をアシストしての将来計画で、教授が到着した9月26日(実際には翌日早朝、悪徳警官に深夜2回もゆすられたそうですが)に始まりました。遠藤教授はアンタナナリヴ大学、日本大使館、ジャイカ事務所と精力的にまわって、10月2日に日本へ出発。あとは私とアジャさんで、政府回りをし、アンタナナリヴ大学アジャリニナ教授とフェリックス准教授に助けられ、10月16日までという日限の限られたマダガスカル政府提出文書も無事、10月13日金曜日、大使館の仕事が終了する午後4時にあと30分というところで、マダガスカル外務省が日本大使館に届けたことを確認しました(なぜ厳密な時刻まで分かるのか?については、部外秘となっております)。

第二は、東大博物館の竹田博士のアンモナイト研究のアシストでした。彼は10月4日に到着しました(迎えに行く車が前輪をパンク、前回濱口さんから四つのタイヤとも破裂したので、安いタイヤに取り替えておきました、という伝言をこの事件で思い出し、予備のタイヤも明らかに膨れてゆらゆらしているので、安いタイヤで大丈夫か、と)。その夜すぐにブラバト(鉱山所有者)宅で、マダガスカル人通訳アジャさん、ブラバト側のフィディ現地案内人というメンバーで会談。ロウソクの火を囲んでの会談は、一種山賊の相談会(そういうものがあるとすれば)的雰囲気でした。ともあれ、これで現地へ行く道筋はできたのですが、ブラバト側は政府発行の許可証がないと現地を通行するのがむつかしいというので、ここから七転八倒の政府交渉が始まりでした。

翌5日、遠藤プロジェクトと竹田プロジェクトの成否をかけてアンタナナリヴ大学へ行き、フェリックスと相談したのですが、不調。どちらも翌日が金曜日なので、動きなし、と見極め、10月6日、アンジアマンギラーナ現地予備調査へ出発と決定。

アンジアマンギラーナ予備調査後、数日は大学、チンバザザ動植物園関係で現地調査のための書類整備に走り回るも不調のため、ついに意を決して、10月13日、ブルノーとフィディなる現地案内人をつけ、竹田さんを現地へ送り出しました。現地では「アンモナイトなんて一言も言わない。ひたすら、日本、マダガスカル国際協力生物相調査で来た、アイアイがいるはず」と言ってと。

この調査の結果、実際に竹田さんの行った場所の先には、密林があり、アイアイの可能性もあることがブルノーから報告されました。

ブルノー曰く「そこへは、四駆の車も行けない。歩いていくしかない。しかし、だからこそ、自然の林が残されているのだ。私は行けるぞ(金さえあれば)、雨季でもいつでも(金さえあれば)。ドクター、行こう(金持ってきて)!」

竹田さんはアンモナイトを含む貴重な標本を持ち帰り、そこから今度は、輸出許可の政府交渉が始まりました。

10月18日、鉱山省で許可の手続きを頼み、意外にもすんなりと標本を持ち出すことができることになりました。ブルノーの仕事はここまでで、最後の最後はアジャさんが竹田さんの出国まで見送ることになっています。

かくて、マダガスカル生物相研究に全く新しい1頁を開くことになる竹田プロジェクトは堂々と船出したわけです。ブルノーはそのビデオを見せてくれましたが、やはりすごいところです(詳細は部外秘:今回こればっかりだなあ!)。

第三は、アンジアマンギラーナ調査。10月6日から土日をはさんだ月曜日9日までの短期間のこれが予備調査で、これに続いて竹田さんとブルノー組、アジャさんは単独で、本格的に出発することになりました(このあたりの日程をぼかしているのは、部外秘のため)。

現地では、アンタナナリヴ大学のニコがアイアイの研究に入っていたので、彼と1年ぶりに会うことができ、そのデータを見せてもらったこと、アイアイについてまったく新しい情報を得たことは、先に報告したとおりです。

また、植林地では濱口方式、苗畑では石原方式がそれぞれ決定的な成果をあげ、これで胸を張って、熱帯乾燥地帯でのラミーのような水源喬木を育てる技術を確立した、と宣言できます。

2010年3月に赤松さんがラミーの種子を苗畑に作り、その成果を10月に確認して以来、現地とアンタナナリヴでラミーの試験的植林が始まったのですが、その植林を大規模に現実化する方策を、石原、濱口方式は開発したと言えます。

また、チンバザザ動植物園と事務所庭のラミーが19歳となり、あと数年、早ければ来年にも結実すれば、種子供給が自前でできることになります。

アジャさんの現地作業は、こちらの出発直前まで続き、いい加減に切り上げて報告してほしいと頼んだほどでした。やはり、植林地はその外囲いがむつかしいのです。植樹木の保護のため、植林地の宣言のためにも外囲いの柵の建設は必要なのですが、マダガスカルではこれを壊すのも日常なので、対策が常時必要です。しかし、これはいわば、やればできる作業で、新しい技術開発があったので、濱口さんたち30歳台のアイアイファンドメンバーの活躍場所は、広がるだろうなあ、と(こちら、彼らの倍以上の年齢の世代としてはねえ)。

また、今回ニコがアジャさんと協力して環境森林局長(ニコの叔父さん)から直接、柵用の木と竹の伐採許可をとることもでき、かくて、地元、研究者、地元役所との関係も円滑に進むようになったことは、特筆すべきことでした。

第四は、マダガスカルアイアイファンド(MAF)との関係でした。これは昨年以来、あれこれの問題でぎくしゃくが続いていました。しかし、10月11日、18日とMAF代表のジルベールと会って、まったく問題なく解決しました。

「MAFはアンジアマンギラーナでのNAFの活動をありがたいと思っているし、今までと同様に今後も協力する」と確言し、「私は修士論文を通してくれ、日本に行かせてくれたあなたのことを忘れないし、私のことも忘れないでほしい」と言ってくれました。彼が今までの私たちの関係を今でも大切にしていることを確認できたのは、非常にうれしいことでした。

現在、ジルベールはチンバザザ動植物園に研究員として勤務し、博士号を取得しているので、これから10年間は高等教育省で働くことができる、とのことでした。彼の事務所は東京動物園協会の資金で立てたアイアイ繁殖棟で、秘書さんがひとりついています。私たちはここで会議をすることもできました。クローディーヌさんはチンバザザ動植物園を離れ、修士号を取ったのでアンタナナリヴ大学で講師として活動しているとのことでした。

また、彼の奥さんエリゼットさん(植物学、博士?)はマジュンガ大学にいて、娘さんは学長秘書だとのこと。これからマジュンガ州での活動が広がるときに、ちょうどよい人材がいることになります。

第五、マジュンガ州のアイアイ。これは竹田・ブルノー調査隊が確認した場所ですが、まだまったく未踏査の地域です。この正確な場所については、部外秘となっております(例によって)。

ブルノーの言葉に触発されて、「行くか!うーむ」と。

フクロウは長期間ラミーの木に泊まっては、また出発するという様子で、夕闇の中を出発する前に全身をよく見せてくれるのが、うれしいところです。

人間の勝手な思い込みと植樹が、フクロウにも役立つというのは、生命の不思議を感じる瞬間です。マダガスカルを出発するにあたって、こういう隣人たちがいるというのは、頼もしいかぎりです。

さて、次回は帰国してからの報告となります。また、ご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。

最後になりましたが、ブルノーが失った機材を補てんしようと、日本アイアイファンドの皆さまからカメラなど多大なご協力をいただき、ほんとうにありがとうございました。

本人はのんきですから、受け渡しの写真を撮っただけですが、まあ、感謝していると思います。山吉さんのニコンをいれるサックをさっそく購入して、自慢げに見せてくれました。

巷ではマダガスカルで流行るペストで、あれこれ評判になっているようです。佐藤さんからご心配のメールがあり、つい悪乗りして、路傍に倒れている人多数、などと書きましたが、むろん路傍に寝ている人がいるのは、マダガスカルの昔からで、今に始まったことでもなく、ペストはさすがに初体験ですが、コレラはしょっちゅうで、その流行の最中に日本系商社の現地職員がチフスで倒れたという事もありました。

今では、これらの細菌性の病気は、ほとんど力を持ちません。大丈夫、たぶん。

島 泰三

 

日本アイアイファンドはマダガスカルにあるアイアイファンドと協力して、植林事業などをとして、本来のマダガスカルの自然環境に戻したいと思って活動しています。皆さんにも興味を持っていただけるとありがたいです。

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NGOです。資金の裏付けはあまりありません。御多分に漏れず、お金がなくて苦労しています。取り組みに賛同して寄付してくれる人がいりとありがたいです。

予期せぬ景色に出会うと素直にうれしい

この宿は、ダイヤモンド富士を撮影することで知られる有名な宿であったようだ。そんなことは知らないで、適当に選んだので少し驚いた。
友人に言わせると、「その筋では有名」とのこと。我が家のいい加減さに驚いたのではないだろうか?

ダイヤモンド富士は、4月、8月が適しているようで、また赤富士はもう少し後、11月が旬のようだ。紅葉のもまだ早く季節外れというわけだ。
どうりですんなり予約できたわけだ。

また、平日もあってそれほど混んでいないのでのんびりできた。

夜明け前の富士山を見れたのは、天気に恵まれたこともあるが、息子が気を利かせて日の出に合わせて目覚ましをセットしてくれたおかげでもある。感謝。

こうして夜明けの富士を見ていると時間が止まったような気がしてくる。自然の風景の偉大さを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

宿の前には遊歩道があり、そこを降り立つと木立に囲まれた静かな空間が用意されている。この季節なので華やかさはないが、目を凝らすと、普段は目にしない生き物や植物に出会う。これもうれしい。

近場の観光地ということで適当なところを回ってみた。日曜日はそれなりに混んでいたのだが月曜ともなるとぐっと観光客も減ってくる。

 

写真は「白糸の滝」
まぁ、命名についてはどうなの?というようなセンスだが、それなりに大きな滝で目を楽しませてくれた。水しぶきの向こうには虹も見えて美しい。

富士山からの湧水なのだろう。水が豊富にあるということの豊かさを感じる。日本ならではの良さなのだと思う。

さて、次は何を見に行くかな。

言葉を選ぶ難しさ-展開と統合-

昨日は渋谷に降り立った。
西口のこの方面は久しぶりになる。
目を向ければ、かつて目にした景色とは全く異なった空間が目に入る。あまりにも昔のことなので、いったいどんな街並みだったかは思い出せないが、もっと低い雑居ビルのようなものが並んでいた気がする。

経営品質の関係で岡本先生の主催するAAPに参加してきた。計4回のセミナーで昨日が最終回となる。
経営品質という枠組みにかかわらず、話し合いを円滑に進めるためにはお互いの使っている言葉の意味をすり合わせておく必要がある。

目標管理制度では「目標」という言葉を使うが、多くは何をもって目標と呼ぶかを定義していないために、単なる仕事の中身や作業を記載する例が見られる。
「月に一度の会議に出席する」などというのはどうやったら目標とできるのか理解に苦しむが、平然と掲げてくる人がいる。

目標と目的は何が違うのかも整理しておく必要があるだろう。

今回のシリーズでは、特に「展開」と「統合」が中心的な話題となった。
展開は、deployment。統合は、Integrate。という英訳が対応するとのこと。
経営革新の取り組みを組織内で浸透させてゆこうとしたときにどのようにしてゆくのかの概念でとらえることができる。
展開は主に横方向、統合は主に縦方向ということになる。

ただし、私の理解ではもう少し異なった視点で見ている。

経営をしっかり運営しようとした時には多くのシステムが必要になる。そのシステムをどのように作っていったのかに対する考え方が「展開」となる。システムや組織の作り方に関する視点となる。一方で、統合とは、そのシステムが妥当性を持ち有効であることを担保するためにどのようにしているのかが視点となる。ある意味では「一貫性」がキーワードとなる。

さて、このAAPの内容。自分だけの中にとどめておくのももったいない。
何かしらの整理をして報告したい。(と思っている)

 

参考

1.目的と目標の違い

目的:原則一つ。なりたい姿あるいは行き先。抽象度が高い
目標:目的達成のためにすべきこと。プロセス。目的のために複数設定される。

2.問題と課題の違い

問題:解決すべき事柄。解が求められる。具体性が必要。
課題:問題を解消するためにすべきこと。

3.能率と効率の違い

能率:時間当たりのアウトプット
効率:投資に対するアウトプット

ISO9001:2015 7.3 認識

規格の文言は以下の通り。

組織は、組織の管理下で働く人々が、次の事項に関して認識を持つことを確実にしなければならない。

a) 品質方針
b) 関連する品質目標
c) パフォーマンスの向上によって得られる便益を含む、品質マネジメントシステムの有効性に対する自らの貢献
d) 品質マネジメントシステムの要求事項に適合しないことの意味

この項番が審査対象となることはまずない。
組織で働く人々がこの認識を持たないで業務を遂行するということがまず想定できないからだ。
しかし、今回の神戸製鋼の事件(http://www.kobelco.co.jp/information/1197827_13254.html)に直面するとどう考えてよいのだろうと悩む。

悩むのは「故意」なのか「過失」なのかだろう。

自分たちが何をしているのかの自覚があったとしたら(故意であるなら)上記の事項については十分理解しているのだから適合だろう。もっとも顧客要求事項を満たさなくてもよいと思っていること自体は別の意味で不適合だ。
組織的に行っているのだからどうしようもない。

神戸製鋼のホームページには「KOBELCOの3つの約束」として以下が記載されている。

1.信頼される技術、製品、サービスを提供します。
2.社員一人ひとりを活かし、グループの和を尊びます
3.たゆまぬ変革により、新たな価値を創造します。

経営側(組織側)はこうしたメッセージを発信しているのであるから、現場がこれを守る気がないということであれば、故意であろうと過失であろうと、最初の「確実にしなければならない」が順守されていないので不適合だ。

さて、この項番。結局、認識していようが認識していまいが問題が顕在化するまではわかりようがない。
また、不正の原因が、現場の認識がおかしいということであれば、そもそもそうした状態を放置した経営側の責任だろう。

ISO9001の審査をする立場からいえば、この項番が表面化することはないだろう。
にもかかわらず、こうした項番があるということは、「意識の低い社員」が事故を起こすリスクがあるということだろう。

審査では、不適合製品の発生が「うっかり」の場合にはこの項番が出てくることもあるが、「わかってやっている」場合には、「法令違反」なのだから関係者を排除しなければならない。

最終的に神戸製鋼がどう関係者を処分するかでこの項番の意味が分かる。

ISO9001:2015 8.6 製品及びサービスのリリース

神戸製鋼の問題を題材に規格の意味を考えてみる

まずは規格の出だしの文章から。

 組織は、製品及びサービスの要求事項を満たしていることを検証するために、適切な段階において、計画した取り決めを実施しなければならない。

「適切な段階」とは、「計画」で決めたチェックポイントを指すと考えるほうが自然だろう。この8.6項を単独の要求事項ということではなく、顧客要求事項を満たす製品づくり全体にかかわることと考えるべきだ。したがった、材料の調達、プロセスでの監視、行程進行での検査、特にリリース前の検査が重要となる。中間段階で仕様を満たしていないのに次工程に回すなどとは考えられない。

したがって、計画で「やる」と決めたことをやっていなければアウトということになる。

これは、日産の出荷前検査の問題も同じだろう。

これに続く文章は以下の通り。

 計画した取り決めが問題なく完了するまでは、顧客への製品及びサービスのリリースを行ってはならない。ただし、当該の権限を持つものが承認し、かつ、顧客が承認したとき(該当する場合には、必ず)は、この限りではない。

 

不良品を出荷してはダメだろうし、仮に規格外であってもお客さんがそれでよいというなら仕方ないにしても、「プライド」はあるだろう。

さて、2017年10月11日の下記記事は、どうとらえればよいのだろう?

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22038960Y7A001C1TJC000/

この記事では、以下の記載がある。

 神戸製鋼所によるアルミ製品の性能データの改ざん問題では、全国4カ所の工場で管理職が把握するなど、不正が長年横行していたことが明らかになった。8日の記者会見に出席した梅原尚人副社長との主なやりとりは以下の通り。

――問題の発覚の経緯は。

「8月末に現場の管理職からアルミ部門の幹部に報告があり、8月30日に社長含め経営陣に報告があった。実際に手を下したり黙認したりしていた現場社員は管理職を含めて過去1年間で数十人にのぼる。工場長が関わっていたかは確認中だ」

――組織ぐるみという認識か。

「はい」

規格の「ただし」以降を適用したとしたらどうなのだろう。問題点は以下の通り。
① 不正かどうかはともかく、リリースを許可していたということ。
決められたとおりにやっていたとしたら、明文化していたかどうかはともかく規格外のモノを出荷してもよいという基準が存在していたことになる。それはどんな基準なのか?
② 顧客は本当に知らなかったのか?
もし、何も考えずに受け入れていたとしたら、受け入れ検査に問題がある。
発注した時の仕様を満たしているかどうかを、チェックしていないとしたら、無検査で受け入れていたということになる。
受け入れをしていた顧客の製品自体がこのISO9001の要求事項を満たしていないことになる。

同じ時期に起きた、ニッサンの検査偽装とはまた問題が異なる。

 組織は、製品及びサービスのリリースについて文書化した情報を保持しなければならない。これには次の事項を含ま中ればならない。
a) 号批判的准への適合の証拠
b) リリースを正式に許可した人(又は人々)に対するトレーサビリティ

関連した報道を見る限り、記録も偽装されていたらしい。

正しい処理をされていたかどうかは、製品そのものを再検査する以外は記録に頼らざるを得ない。
もともと、ISO9001の思想は、アウトプットで製品保証をするのではなく製品実現のプロセスを監視して製品保証をしようという考え方だ。その製品プロセスを保証するための記録が改ざんされていたら信用もへったくれもなくなる。

さて、原因究明と再発防止。
これも興味がある。

マダガスカル通信・20171008

日本アイアイファンドの島代表からアイアイの島マダガスカルからメールが来ました。

日本アイアイファンドはマダガスカルにあるアイアイファンドと協力して、植林事業などをとして、本来のマダガスカルの自然環境に戻したいと思って活動しています。皆さんにも興味を持っていただけるとありがたいです。

ホームページは http://www.ayeaye-fund.jp/ です。

NGOですが資金の裏付けはあまりありません。御多分に漏れず、お金がなくて苦労しています。取り組みに賛同して寄付してくれる人がいりとありがたいです。

アイアイファンドの皆さま アンジアマンギラーナにおります。

アイアイの研究者(アンタナナリヴ大学の大学院生で博士論文を準備中のニコ君)と会って、アイアイについて実に重大な秘密を聞きました。彼にとってはひとつの発見にすぎないのですが、私にはきわめて重大で、ここではまだ秘密にしておきます。もったいぶっているのではなく、それほど重大なことが今、彼の研究で分かってきているということです。

彼には「この謎を解くことができれば、博士論文間違いなし」と言って、ただヒントだけ与えておきました。さて、遠藤研究室のゼミで私のバカ話を聞いた諸君なら、分かるかな?

ついで、現地へ行き、クラニの苗畑を視察。いろいろな種類の苗が育っていて、なかなかのものです。今年の植林は十分に間に合うことが分かりました。また、去年集めた種子もクラニに預けましたが、今年の雨季にどれくらい発芽するか、楽しみです。

大発見、というか、石原さんのアイデアのペットボトル利用がラミーの苗の成長に与えた影響を見て、びっくり。けた外れに大きな苗になっていました。

ついで現地。実に無残にも植林地外周は棒杭だけになっていて、横木に使った竹はほとんど残っていません。やはり金をかけて棒杭をたくさん立てる必要がありそうです。

しかし、植林そのものは順調に進んでいます。まず、緑化協会の植林事業以前に始めたアカシア植林はすでに森になりはじめ、周囲の焦げた地域との違いを示しています。

また、植林地では、意外なことにラミーの生育がよくて、かなり期待がもてる状態です。そして、なにより濱口作戦による新しい植林手法は、大成功であることが分かりました。

これは一区画にラミー、アカシア、カシューナッツ、マンゴー、そしてシトロンの5種をそれぞれ2列、12本の苗を植えるというもので、その苗の上をサッチャナヤシの葉で覆ったのです。

この一区画では、ラミーとアカシアそれぞれ1本、シトロンが3本、枯れただけで、あとは全部生育している95%残存率という驚きの結果でした。

通常は5割、よくてもそんなもので、悪いと1割、ことにシトロンは5%しか生き残っていなかったのですが、この区画は大成功でした。

あれこれ、ありますが、植林はマダガスカル乾燥地帯でも十分できるということを示したことで、成果はあったかなと。

また、今回、新しい試みとして、植林地に直接、ラミー、バオバブ、ラフィア、タビビトノキの種子を混ぜて、それぞれ2~20個の種子を1メートル区画にばらまき、発芽実験を始めました。これが成功すれば、苗床もいらないのです。濱口方式を取り入れて、ヤシの葉で覆って日陰を作りました。

また、苗木の一本一本のまわり1メートル半径の草を刈って、苗木を守る作業も開始しました。

あれこれ、無数の仕事がありますが、新居建設に立ち会っていたクリスチャン市長に会って、挨拶をし、新居祝いを巻き上げられるという一幕もあり、なごやかにアンジアマンギラーナの日々を過ごしております。

島 泰三

読んでみたい書籍

いつか読んでみたい書籍

【神去なあなあ日常】 三浦しおん

「舟を編む」で一躍有名になりましたが、この本はその前の2012年に書かれた小説になります。余暇を過ごすときにそばに置いておいてもよいかと思います。

【三代、100年つぶれない会社のルール】 後藤敏夫

中小企業どころかもっと小さいファミリー企業を含めると99%はそうでないかと思う。そうした企業は、余計な雑音が入りにくく、かえって長命になることもある。さて、どんな共通点があるのだろうという好奇心を満たしてくれる。

【市場主義のたそがれ】 根井雅弘

リーマンショックの前後に書かれた書籍。市場は科学の対象とはなり得ない。なぜなら常に環境が変わるから。今の状況が望ましいのかを再度考える書籍になる。

【いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ】 吉川洋

ケインズの経済学を研究している人の著。経済学を考える一つのフレームになるので参考になる。

【IFRSの衝撃 国際会計基準が企業を変える】  藤井 保紀

【みるみる身につく決算書完全攻略ノート】 井口 秀昭

【世界一わかりやすい会計の授業】 林 總

戦略と戦術を考えるための本

私の尊敬する先輩から、戦略に関する本を久しぶりに見たということで以下の三冊の本が紹介されていました。

普段は出歩くことがめっきり減り、本屋にすら足を向けなくなってきました。時々でも本屋に出向かなければいけないなぁと感じます。

 

ISO9001:2015 9.2 内部監査 9.2.1

ISO9001:2015の9.2 内部監査 9.2.1 には以下の記載がある。

9.2.1 組織は、品質マネジメントシステムが次の状況にあるか否かに関する情報を提供するために、あらかじめ定めた間隔で内部監査を実施しなければならない。

a) 次の事項に適合している

1)品質マネジメントシステムに関して、組織自体がが規定した要求事項

2)この規格の要求事項

b) 有効に実施され、維持されている

さて、この「有効に実施され、維持されている」情報の提供をできなくさせてしまう状況にはどう対応したらよいのだろう。

2017年10月。日産が無資格者に検査を行わせていたことが問題となった。そのうちの一つが以下の記事だ。

http://www.sankei.com/economy/news/171006/ecn1710060031-n2.html

 

上記に以下の記載がある。

石井国交相は6日、「検査の確実な実施のため、見直すべき点がないかどうか検討したい」と述べ、制度の運用見直しを含めた再発防止策を検討する。「第2の日産」を生まないためには検査基準を明確にするなど、可能な限り「曖昧さ」を排除する観点が求められそうだ。

上記が間違っているわけではない。

しかし、問題のとらえ方が間違っているのではないのか?

今回の事件を「検査資格のない人間が検査していた」ということを問題としてとらえ、検査をメーカー任せにしていたことがダメだったととらえると、検査実施に係る基準などを明確にしてゆくという考え方に行き着く。

しかし、今回のことを、「偽装用のハンコが常備されており、日常的に記録が偽装されていた」ととらえると全く違う側面が出てくる。

私自身はISO9001の審査員をやっているが、マネジメントが適切に行われている証拠として、「インタビュー」「記録」「現場観察」をセットとして使うことになる。
時間的なこともあり中心になるのは「記録」となる。

「インタビュー」でもウソを言われ、「記録」もウソが書かれていれば、あとは「現場観察」でしか見つけられない。審査の時に見つからないように「現場」で対応するのは可能だ。

自動車業界ではISO9001に対応したTS16949があり、一般的には2者監査で使用される。悪意がある委託先に対してこうした外部監査で不正を見つけるのはほぼほぼ不可能だ。

組織には内部監査もある。内部監査で見つけられないとしても現場が隠す気になっていればまずわからないだろう。もっとも、こうしたことは薄々噂になることが多い。全く予見できないとしたら監査組織が無能なのだろう。

仮に、内部監査部門が知っていたとしたら深刻だ。いわゆるガバナンスが全く働いていないことになる。日産という会社のモノづくりとしての姿勢が疑問視される。

さて、こうした場合の再発防止策を考える前に調べなくてはいけないことがある。
① いったいいつからこうした偽造が始まったのか?
② 他に類似の偽造はないのか?
③ いったいどの階層まで承知していたのか?
これがわからないと対策の取りようがない。

日産では、こうしたことを視野に入れた対策になるのだろうか?

内部監査が有効かどうかを見るための新たな視点となるだろう。

パソコンの買い替え時期

考えるきっかけ

最近のプロジェクターはHDMIを標準としていることがあり、少し不便なので、RGBとHDMIの変換ケーブルを購入した。

私のノートパソコンにはHDMIのインタフェースがついていないのが理由なのだが、ちょっと待てよ?私のパソコンはそんなに古いのか?最近のノートパソコンのインタフェースを見ると、なるほどHDMI端子が標準のようだ。

今自分で使っているノートパソコンは、「X201S」。知る人ぞ知るThinkPad。すでに10年近く使っている。デスクトップは、FAITHから組み立てパソコンとして購入したもので、これも10年近く使っている。

CPUは当然何世代のモノでメモリーも4GBしか積んでいない。それでも、何の問題もなく使えている。

その前の数年で買い替えないと業務に支障が出ていたことを考えると驚きだ。いったい何が起こったのだろう。

この10年間とその前の10年間で変わったことはサードパーティのソフトウエアを利用しなくなったことだろう。当然、基幹的なものは使っているが、購入時のままバージョンアップなどはしていない。

いわゆるクリエイターやデザイナーは違う分野のソフトウエアを使うから私と比較にはならないが、少なくとも通常業務では何も困らない。

ソフトウエアをインストールしなければレジストリーも妙な肥大化をしないのかもしれない。

みんな買い替えているのだろうか?

自分がパソコンを買い替える気がないので興味も持っていなかったのだが、いったい世の中ではパソコンは売れているんだろうか?

調査会社としては、IDCやガートナー、記事掲載としてはITProなどがあるので、そうした記事を俯瞰すると、企業向けの出荷は堅調だが、いわゆるコンシューマー向けは減少しているようだ。

また、その中身もデスクトップよりはノートパソコンが中心のようだ。

しかしこれは、回るを見渡すと当たり前で、企業は多くはリースで調達しており早ければ3年、標準でも5年ごとに更新する。当然、皆が一斉に行うわけではなくタイムラグが発生する。一定水準で更新するのは当たり前であり、また、パソコン価格の下落は、一定の普及に貢献する。

家庭に関しては、よほどのことがなければ更新しない。おそらくは今後はそんなに伸びないだろう。

買い替えるべきか

現状で困っていないのであれば、買い替える必要はない。ただし、ハードウエアの問題で買い替えする必要が出てくるかもしれない。

ノートパソコンの一番の問題はバッテリーだ。私が保有する一世代前のノートパソコンは電源系がいかれた。保証期間などはとっくに過ぎているので仕方ない。正直、今のX201Sもバッテリーがへたってきている。一度交換したのだが、さてもう一度交換するかは迷う。

デスクトップに関して言えば、相談として一番多いのが「ハードディスク」だ。重要なデータは外付けのハードディスクに暗号化して保管しているでよいのだが、アプリケーションは本体のディスクに入れている。これがお釈迦になったら交換になる。技術的にはハードディスクだけの交換なのだが、OSから入れるのはうっとおしい。すでに、OSやマイクロソフトのワード程度はインストール済みのものを購入したほうが面倒はない。

結論から言えば、遅くなったということもないのでこのまま使い続けるだろう。

私ならという前提だが、ノートパソコンであれば「ThinkPad Carbon」、デスクトップであれば「ショップのホワイトボックス」という選択肢にするだろう。