SEとしての経験を活かしシステム・アプローチでマネジメント課題を解決する
当社が設立されたのは1999年。Windows95が出て数年たち、インターネットが徐々に普及しだした年になる。すでに20年近くがたっており、ITに関してはめざましい進化を遂げている。
一方で、実際の経営マネジメントを含め非技術分野(間接業務)では、その思考方法を変えていない。
Input-Activity-Outputといった構造的なアプローチを入れるだけで、何が課題なのかを明確にできることを経験してきた。こうした方法論は昔からあるものの、その思考方法やツール整備がIT的、SE的でない。
当社は、組織課題を解決する手段として、システム・アプローチに着目し、様々な思考実験を行うものである。 思考実験に賛同・参画してくれる組織があれば幸いである。
■ システム・アプローチ
システム・アプローチについては、
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81-1542120
が比較的整理されている。
こうしたサイトはいつ無くなるかわからないので、下記に引用をしておく。
自然現象や社会現象をはじめとする多くの複雑な事象のなかで発生する問題を解決するときの、意思決定を助ける一つの方法。正しくはシステムズ・アプローチsystems approachという。一般的には、対象とするシステムの目標を規定するすべての要因を抽出し、これらの相互作用の分析・検討によって、要因とその効果との関連を明らかにしようとするもので、システム・アプローチは分析的、部分的、全体的、目的的、機能的、効率的という特質をもっている。各種の手法があるが、マーケティング・ネットワーク理論、シミュレーション理論が重要である。
システムの意味
ある事象について、
(1)構成要素の間に相互規定関係が存在し、秩序ある全体をなしていること、
(2)単一または複数の目的をもつこと、
(3)入力inputがあること、
(4)出力outputの一部分を入力へ還元するフィードバックfeedback機能をもつことが明らかになったとき、あるいは明らかであるとき、
これをシステムとよぶ。
システムは下位システムsub-systemからなり、下位システムはモジュールmoduleからなる。モジュールがシステムのなかで操作可能な最小構成単位である。システム、下位システム、モジュールはそれぞれ相対的な概念である。[篠原文陽児]
手順目次を見る
システム・アプローチの一般的な手順は、
(1)モデルの構築、
(2)目標の明確化と目標到達度の測定、
(3)代替案または代替方略(ストラテジーstrategy)の列挙と選択、
(4)機能、価格、信頼性等の分析、
(5)代替案の優劣を決める評価と決定の規則を決めること、
である。とくに(2)と(3)はもっとも重要である。
教育についても、自然現象や社会現象と同様に、この手順を踏まえることが多い。すなわち、システム・アプローチを広く教育事象に適用することによって、教育のもつ目的を科学的にもっとも効果的、効率的に実現しようとする。これを「教育におけるシステム・アプローチ」という。1989年(平成1)と1998年および1999年の学習指導要領の改訂により、1960年代の「効率化された教育」は「非効率ではあってもひとりひとりがそれぞれの学習スタイルで興味・関心に応じて学ぶ」という考え方に移行して今日に至っている。さらに、2008年および2009年に改訂された、幼稚園教育要領、小学校学習指導要領、中学校学習指導要領および高等学校学習指導要領で「生きる力」の充実を図る基礎・基本の学習が強調されている。教育をシステムととらえ、効率的に教授学習を進めた後の段階にこそ、「興味関心に応じた教育」の理念と考え方が大きな意義をもつと思われる。
■ IDEF0
IDEF0 (機能モデリングのための統合化定義)は、情報システム、事業プロセス、あるいはソフトウエア工学の分析、開発、リエンジニアリング及び統合のためのモデリング言語を提供する、製造機能を記述するための機能モデリング手法である。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/IDEF0)より
物事を考えるためにはモデルがあった方がよい。
今は何を議論しているのかが曖昧になると、いろいろな話が混ざる。
論点の意図的なずらしが発生し、まともな対話ができない。
IDEF0は思考をシステム化するための有効なフレームワークだ。
2018年6月25日
Leave a Reply
コメントを投稿するにはログインしてください。