新卒採用と中途採用では「生きがい」に違いがあるのか

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例えば、「仕事に生きがいを感じている」という問いに、「はい」から「いいえ」について下記の回答を得たとします。

はい どちらかといえば

はい

どちらとも言えない どちらかと言えば

いいえ

いいえ
新卒採用 15 65 71 24 15
中途採用 14 50 30 1- 1

さて、「仕事に生きがいを感じている」という問いに対して、新卒と途中とでは異なる回答性向を示しているのでしょうか。
より具体的な問いかけとして、新卒の方が「「仕事に生きがい」を強く感じているのでしょうか。もしくは中途採用の方がその思いは強いのでしょうか?

グラフを見ると下記のような感じになります。どうでしょう。

仮に新卒と中途では全く回答の仕方が同じであれば、新卒の「はい」から「いいえ」の回答の比率と、中途のそれは全く同じになります。

上のデータでは新卒は190人、中途が105人となっているので、仮に新卒と同じ比率で中途が答えたとしたら、8人、36人、39人、13人、8人の回答になるはずですから、実際には否定的な回答が少ないことがわかります。

では、この結果から新卒と中途の人の回答には差があると判断して良いでしょうか。

こうした問いに答えるために統計の世界ではいくつかの手法が用意されています。
それがχ2検定という手法です。

χ2検定とは何かと言えば、二つの事象がお互いに独立しているかを調べるもので、専門的には以下のように記載されます。

「2つの事象AとBについて、その同時確率P(AB)がAの確率とBの確率との積となるならば、すなわち P(AB)=P(A)・P(B) となるならば、AとBは独立であるという」

独立の程度を図る指標としてχ2値を計算し、0.01未満であれば、差があると認められるというものです。

上記について計算するとχ2値は、ほぼ0.01であり、差があると判断できます。
これは実際のグラフを見た結果と直感的に合います。
中途の方が、目的意識が高いという仮説と矛盾しません。

しかし、この説明でわかるためには、大学の教養課程の統計の知識が必要になります。
普通の人にはわかりにくいですね。
そのため、あまりχ2検定まで行っている例はありません。

しかし、回答傾向を直感で見ること自体は良いのですがもう少し科学的な手法を使った方が良いでしょう。

当社が用意している「ドロップダウン集計」ソフトウエアは、想定される集計表とグラフ、χ2検定を一括で行うためのものです。

現在、Vectorで公開するために準備中です。
ただし標準版はあくまでもサンプルになります。個別企業ごとにカスタマイズが必要になります。
興味のある方はお問い合わせください。

なお、χ2検定については下記が参考になります。

https://bellcurve.jp/statistics/blog/14038.html

http://www2.tmig.or.jp/library/kango/2005-kango-kenshu-3/kango-text2005%20×2.pdf

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