聞き慣れない言葉「ギグエコノミー」

日経ビジネスを眺めていたら聞き慣れない言葉が目についた。

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00057/

米国では、雇用契約を結ばない一般人がサービス提供を担うビジネスモデルを「ギグエコノミー(日雇い経済)」と呼ぶ。ライドシェア大手の米ウーバーテクノロジーズが代表例だ。

との説明があり、料理・食料品・雑貨などの配達サービスが始まっているようだ。

ある意味では民泊などもこの範疇に入るのかもしれない。
こうしたサービスは今後も拡大してゆくのだろうか。

できない理由を挙げることは容易だ。

・収益モデルが確立するのが難しい
記事の中にもあるように、配送する人への報酬コストが収益を上回り赤字の状態になりやすい。一つ一つの単位が小さい限りこの状況を改善することは難しい。

・品質保証や事故への対応
一般的に製品サービスの提供はQCDが担保されることが期待される。
確実に時間内に届くこと。頼んだ物が届くこと。支払いが確実に行われ記録されること。
等があげられるだろう。
事故が起きるリスクが高い中での信頼の確保は難しい。

さて、こうした「できない理由」はいろいろあるのだろうが、習慣や常識はだんだんと変わってくる。いつか、こうしたフットワークの軽いビジネスモデルは拡大してゆく気がする。

すでにダスキンやヤクルト販売のように、気軽に仕事をする人たちもいる。誰でもが長期雇用を前提とした働き方をするわけではない。

「ちょっと頼むよ」という程度で仕事をする人たちがいてもかまわないような気がする。

さて、収益モデルは別としても、お金のやりとりに関しては「現金」というのはいろいろな意味でトラブルを起こしやすい。
支払いはクリジットあるいはQRコードにする方が与信とセットになるので安心感がある。
シェアビジネスなどにも有効だと思う。

さて、その中で、費用の交換をポイントで行ったらどうなるだろうと妄想してみた。きっかけは、先日アマゾンが仮想通貨に参入するかもしれないという記事を見たからだ。

仮想通貨でなくともポイントというのがある。
ポイント間で交換レートが確立すると、そのポイントで報酬をもらうことは結構メリットがあるのではないか。

例えば、私が個人で「幼稚園の送迎サービス」を始めたとする。
もちろん、地域限定だ。朝夕は時間があるので可能だ。
翌日の夕方までに、「自宅住所氏名、人数、幼稚園名、送迎時間」を申し込んでもらう。
朝迎えに行き、スマホで任意のポイントを交換する。
このポイントは例えば、dポイントでも良い。
私も、dポイントで買い物をする。アマゾンのポイントに交換しても良い。

通貨としてポイントを使うことで現金を介さないと言うことは結構インパクトがあるかもしれない。

ポイントはいろいろな種類が有り、例えば買い物をしたときにつくものは企業側のサービスに対応するために非課税になると聞く。一方で、サービス開始時に付与されるポイントなどは雑収入になるらしい。

しかし、ポイントは使う前は課税されないので、使う段になって課税非課税の区別はつかないだろう。

現時点では、ポイントの取得自体は課税対象にするのは難しそうだ。

さて、「ギグエコノミー」では、個人個人にとってはスモールビジネスになる。報酬の獲得を、個人間のポイントで行うという形になったとき何が起きるのだろう。

かつて話題になった地域通貨より協力だろう。
経済のある程度の規模の物が「現金」ではない部分で占めることになる。
これは政治経済にどんな影響を及ぼすのだろう。

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