世間に転がる意味不明:企業の対応の不信感(山崎製パン)


■驚いたニュース

工場の生産ラインでの死亡事故が報じられた。

○山崎製パン千葉工場でベルトコンベヤーに巻き込まれ、アルバイトの61歳女性死亡
2024/02/24

 24日午前10時20分頃、千葉市美浜区新港の山崎製パン千葉工場で、アルバイトの加藤静江さん(61)(同市若葉区桜木)が、ベルトコンベヤーに巻き込まれた。加藤さんは胸を強く圧迫され、搬送先の病院で死亡が確認された。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240224-OYT1T50096

工場での作業においては高速で回転する機器・重量物を扱う機器・駆動に大きな力が発生する機器については注意喚起がされ、ネクタイや軍手、機会への過度な接近の禁止などは常識である。また、作業員には教育訓練が必要であることも常識であろう。

上記の記事で、「アルバイト」という単語と「61歳」という年齢に驚いた。オペレーションは単独で行なっていたのか、安全策を何かとっていたのかが不安になる。

こうした不安を裏付ける記事も見た。

○「いつか起こると…」「社会に殺された」 山崎製パン工場で60代女性事故死、ネット上で悲痛な声 【急上昇ニュースのウラ】
2024年2月26日

痛ましい事故を受け、ネット上では嘆く声が続出。過去に同工場で実際に働いていたとみられる人からは「商品が流れないよう必死に追いかけた」「すごいスピードだった。停止ボタンもあったけれど、押したら皆から白い目で見られた」と、製造ラインの速さや安全管理の問題を指摘する意見も。「ずっと立ちっぱなしで、精神的にも肉体的にも1番つらかった。二度とやりたくない」と、作業内容の過酷さを強調する声も多く寄せられています。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1167892

事の真偽はわからないが、何かしらの問題があったからこその事故であろう。
同じ自己が他所でも起きうるのであれば、少なくともヤマザキ製パンは安全確認ができるまで製造ラインを止めるべきであろう。

■企業対応の不信

しかし、山崎製パンのニュースリリースを見る限りこの事故についての対応は確認できない。そもそもESGレポートなどを見ても、こうした「安全管理」の事項はなく,ガバナンス態勢もこうしたことへの対応が含まれていない恐れがある。ことの真意はともかく、直ちに製造ラインを止めた事例もある。

○スバル、群馬の3工場停止 従業員の死亡事故受け
2024/02/17

 SUBARU(スバル)は16日、完成車や部品を手がける群馬県内の3工場の稼働を停止していると明らかにした。13日に矢島工場(同県太田市)で従業員の死亡事故があり、安全の確認や遺族への対応を慎重に進めているという。再開時期は未定としている。

https://nordot.app/1131247209579659968

このまま山崎製パンはうやむやにするつもりなのだろうか。
こうした企業姿勢の製品がやはり何事もないかのように試乗に流布してゆく理不尽さを感じる。

(2024/02/28)