東日本大震災の時にサプライチェーンが寸断されたことは経験していたのではないのだろうか?
新型コロナで日本を襲うサプライチェーン危機、中国リスクとは?
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00030/
BCPが話題になったのは、いわゆる2000年問題のあたりからで、本格的には2005年頃だろうか。そんな誰でも想定できるされるリスクでは不十分だったことは東日本大震災で明らかになった。
だからサプライチェーンを海外にも広げたのだろう。もちろんコストの問題もあるだろうが、それに対してリスクは想定していないかったのだろうか?
上記の記事の冒頭に下記の記載がある。
『問題は4つある。まず、地方政府が工場再開の許可を出すのが遅れていること。続いて、春節で故郷に帰っている人など従業員全員が復帰するまでに時間がかかっていること。工場を動かそうにも生産に使う部品や材料の調達が十分にできていないことも問題だ。そして、上海港から物を持ち出せないなど物流が止まっている問題もある。中国の報道によると、地域差はあるものの、稼働率は約40%という。』
いやいやそうではなくて、「慌ててしまう程度のBCPしか作ってこなかった」企業の方が問題なのではないのか。また、政府も、こうした企業に大きな影響が出てきたときの対応が法制度も含めてしてこなかったのが問題なのではないのかと感じてしまう。
そのため、政府の対策の実効性に疑問を感じてしまうこともある。
新型コロナで休業 雇用調整助成金、支給対象を拡大
日経新聞 2020/2/28
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56166690Y0A220C2MM0000/
助成金は返却が必要なく、補助金などとも似ています。新たに何かをしたいと云うときには補助金、意図せぬ出来事への対応は助成金と行った所でしょう。注意なければならないのは、いずれも「使った後でしかもらえない」場合が多いことと審査の時間がかかることでしょう。
仮に上記のように給与の一部を負担してもらうとしても、それまでは給与を支払う体力が企業に求められる。その間のつなぎは結局のところ融資しかなくなる。金融機関への融資枠の拡大などをセットにしないと実効性はない。
潰れてしまったらそもそも申請できないだろうと突っ込みを入れたくなる。
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