■選択肢を多く持つことの重要性

IC協会というのをご存じだろうか。「雇わない生き方、雇われない生き方」をベースに他者に依存しない働き方(IndecentConstruct)をする人たちの集まりだ。

私自身は、三流のICなのだが、それでも多様な生き方をする人たちを見ると励まされる。

https://maonline.jp/articles/toshiba_watabewedding_tsihd_voluntary_retirement202009

「東芝・ワタベウェディング・マルシェ…9月もひっきりなしだった希望退職者募集」という記事を見ていると、ここ数年、企業側の経営の失敗のツケを払わせるように社員を切り捨てているとしか思えない態度に暗澹たる思いを描く。

世間はあまり大騒ぎをしていない様子だが、数字はかなり悪化している。
例えば総務省が出している、労働力調査での感染失業率でも、驚くような変化は見当たらない。例えば、年平均では、2017年で2.8%、2018年で2.4%、2019年で2.4%だったものが2020年8月では3.0%になっている。

失業率(完全失業率)=(完全失業者÷労働力人口)×100

と言う計算式になっている。日本の労働力人口が、だいたい6,700万人だとすると、その0.5%は30万人から40万人になる。つまり、この一年で、数十万人が職を失ったことになる。

では、今後どうなるのかと言えばあまり回復することは期待できない。
今日の毎日新聞にこうある。(少し長いがまま引用する)

8月有効求人倍率1.04倍 8カ月連続減少 東京、大阪など1倍切る
https://mainichi.jp/articles/20201002/k00/00m/040/047000c

厚生労働省が2日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.04倍で、前月を0.04ポイント下回った。8カ月連続の減少で、2014年1月以来、6年7カ月ぶりの低水準。また、東京都や大阪府など13都道府県で有効求人倍率(就業地別、季節調整値)が1倍を切った。

産業別でみると、宿泊業・飲食サービス業や生活関連サービス業・娯楽業では新規求人が前年同月比で4割以上減少。厚労省は「新型コロナウイルスの感染拡大など先行きが不透明で、求人を控える動きが続いている」と分析している。

一方、総務省が同日発表した8月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント増の3.0%。3%台になるのは、17年5月以来となる。完全失業者数は前年同月に比べ49万人増え、206万人だった。

こうした職を失った人々の精神面でのサポートをしないとろくな結果にならないが政府はどうするつもりだろう。人材の流動化をスムーズに行えるような社会システムを作る必要があるのではないだろうか。

一方で、若い人には会社に依存しない生き方を用意しておいてほしい。プランBだ。
失業は確かに痛手だが、これも普通のことだと考えられるようなタフさがほしい。

安心していい。三流のICである私もなんとかなっているのだから。

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