座右の銘:人生のビッグロック(ダイハツの一歩・一秒・一円)


■人生のビッグロック

ビジネス講座にて。

教授がバケツを持ち出し。岩を入れ始める。数個入れたところでそれ以上入らなくなる。
生徒に聞く。「これでいっぱいか」みな「イエス」と答える。

教授は,机の下から小石を取り出し、隙間にいれ始める。再び問う「これでいっぱいか」
生徒は理解したようで「ノー」という。うなずいた享受は、さらに砂を入れ始める。

教授は問う。「これは何を意味してるのか」
生徒は「スケジュールや仕事がいっぱいに見えても工夫してもっと入れるようにできる」

「違う」と教授は応える。

これが意味するところは,バケツに最初に砂でいっぱいにしてしまうと大きな岩を入れることは2度とできなく無くなる。

バケツは君たち自身の人生だ。そして大きな岩は君たちが人生で送る上で最も大切なものだ。それは,家族への愛であったり友情であったり、君たちが育むべき夢であるかもしれない。まずはそれを君たちの大切なものとして入れなさい。さもないと、人生の二の次になる些細な砂粒で君たちの世界はおおわれ、つまらないものになる。

それは人生に意味を失わせることになる。

これは、ある企業の不祥事のレポートの最後に書かれた寓話めいたものである。
「人生の二の次になる些細な砂粒」とは「お金を儲ける」「出世をする」などが含まれる。
それが無意味であると言っているのではない。
優先順位が違うと云っているのだ。

■議論すべきことが間違っている。

○ダイハツ不正、スローガンの「1秒へのこだわり」が社内で曲解…第三者委「経営陣はリスク察知が必要」
2023/12/20

不正の背景となったのは、ダイハツがものづくりの基本思想として掲げる「1ミリ、1グラム、1円、1秒にこだわったクルマづくり」というスローガンに象徴される企業風土だった。「顧客に寄り添う」ためのものだが、「1秒へのこだわり」は社内で曲解されていた。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231220-OYT1T50205/

これを受けて、テレビの識者などはこのスローガンを非難し「ブラック企業の典型」だと騒ぎ立てる。それは間違っているし無責任な発言だ。

何が大切なのかの共有をせず、単に「効率」や「業績」だけが全てであり、それを優先するという考え方に囚われ、経営者が社員にそれを求め、社員もそれを、何も考えずに受け入れている。そうしたことが解決しなければならない課題だと指摘しない限り、不正問題は形を変えて繰り替えされる。

あなたにとって「人生のビッグロックは何か」と問いかけることをすべきである。

(2023/12/23)