境界線のなくなる世界

石川の2信金合併 北陸と鶴来、20年9月メド
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50060610Q9A920C1LB0000/
 
あまり衆目を集めなかったようなのだが、少し気になったというか、この路線でしか立ちゆかなくなったのかと思うような記事。
 
「超低金利の長期化や人口減少で地域金融機関の収益環境が厳しくなる中、店舗運営の効率化や人員の有効活用を進め経営体力を高める。」
 
とあるように、規模の拡大で経営資源の再配分をしなければ存在意義もなくなるのだろう。
すでに、数年前に石川銀行という地銀が破綻しており、信金の再編の以前に地銀の再編も始まっている。
 
都市銀はどうかと云えば、ATMの共同化などで、店舗の再編をはじめ省力化も進めている。
 
銀行ATM、月30万円の維持費が重荷 共通化の時代へ
https://www.asahi.com/articles/ASM9N5RGVM9NULFA02W.html
 
少子高齢化で顧客が減る中で電子マネーの普及や電子決済、インターネットバンキングの普及などで、銀行の窓口だけでなくATMの利用も減ってゆくのだろう。
 
既存のビジネスモデルである、個人からお金を預かり、企業に貸し出して利ざやを稼ぐビジネスは発想を変えないと致命的になりかねない。
 
地銀の「余命」ランキング、17行が本業不振で風前のともしび
https://diamond.jp/articles/-/214869
 
と言う記事が現実味を帯び始めている。
 
新しいサービスが魔法のように思いつくわけではない。
イノベーションが「カタツムリのようなのろさの中で積み上げてきたものが突然姿を現す」ものであれば、今をしっかり生きる、明日をいつも見据える発想が必要になる。
 
そうした組織作りができるか、働く人たちとどう価値観を作り上げてゆけるのかがリーダーに求められる。
 
さて、今の銀行業のトップのひとたちは目の前でなく、その先を見据える資質があるのだろうか?不安だ・・・

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