セブンイレブンの斜陽の始まり

「大企業病」の典型と言われないようにしてほしい

大企業病とは、主に大企業で見られる非効率的な企業体質のことである。 組織が大きくなることにより経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、結果として、組織内部に官僚主義、セクショナリズム、事なかれ主義、縦割り主義などが蔓延し、組織の非活性をもたらす。(ウィキペディアより)

https://diamond.jp/articles/-/216163
セブンの加盟店負担軽減策にオーナーから不満噴出、問われる「本気度」

を見ると、冒頭の「大企業病」という言葉が頭をよぎる。

商売というものは、関わりのある人々の幸福の実現がベースにあるはずで、近江商人の「三方よし」や「先義高利」などはそれを表した言葉だろう。

2019年4月の
セブン‐イレブン・ジャパン「行動計画」を策定
https://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2019/20190425.html

では、
①出店基準の厳格化と既存店サポートの強化
②ゼロベースでビジネスモデルを再点検する
③ 加盟店の皆様と共に

とあるが、これが口先だけと言わざるを得ない状況だという評価だろう。

2019年9月25日には
「行動計画」の進捗状況について
https://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2019/20190925.html

として、以下の22に項目が挙げられている。
(加盟店様支援策)
①オーナーヘルプ制度の充実
②従業員派遣制度の充実
③募集方法と応募受付への支援
④シフト・作業割り当て表の自動生成
⑤労務勉強会の開催
⑥レジ・接客研修制度の充実
⑦外国人レジ接客研修の充実
⑧「省人化10設備」の導入拡大
⑨セルフレジの導入促進
⑩キャッシュレス決済の導入促進
等々22項目
(さすがに転記していてあきれてしまう)

こうしたことを行動計画の具体的施策としてあげている神経には驚く。

③に対して、「LINE応募」機能を追加とあること自体が誇って「支援策」問いsってしまうことに驚く。
もともと人が採用できないと言うことに対して、④問題が違うというか的外れになる。
⑨については、最初の記事で

ローソンでは既に、会計時に機械が自動的に計算して小銭や札が出てくる自動釣銭機を全店で導入済みだが、SEJではいまだに従業員が自分でお釣りを数えて手渡す仕組みだ。レジを閉めて精算する際に金額が合わなければ、オーナーと従業員との間でトラブルになるなど、レジはコンビニにおける問題発生源の一つだ。

といわれるように、そもそもセブン側の問題だろう。

⑩の話は、失敗したではないか。

なぜこんなことが起きるのだろう。
セブンの本部がまともにオーナーの話を聞いていないとしか思えない。

縦割り主義、事なかれ主義が組織全体を覆っているとしたら、少しずつ「店の劣化」が始まる。店の劣化は見えないところに少しずつ現れる。
店が汚くなってくる、店員が気が利かなくなる。客が少しずつ減る。商品の回転が少しずつ悪くなる。

あっと思ったときにはブランドが既存されている。

変化はちょっとしたところから起きる。
それに気がつくのは現場の人間の感性だ。
これをおろそかにしているとやばい気がする。

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